エジプトの首都カイロの交通事情はよくない。
ルールを守らない自動車や、歩行者、
役に立たない信号がある。

信号のない通りを渡ろうと戸惑っていたら、
おじさんが「エジプト人のように歩け」と言ってきた。
「Open your heart(こころを開いて)
Close your eyes(目を閉じろ)」と言う。
カイロの道路をあざ笑うカイロジョークだ。

そんな心構えを参考にして、通りをわたり
エジプト考古学博物館に行ってきた。

ツタンカーメンのお墓にあったコレクションが
驚くほど大量に並べられている。
きっとお墓の中は、所ジョージさんの
コレクションが収められている倉庫
「世田谷ベース」みたいな場所だったのだろう。
わかにくい例えだね。まあ、いいか。

大量のコレクションのパワーを浴びて
疲れたのでベンチに座ると、
となりに座っていたエジプトの大学生男子が
英語で話しかけてきた。
ぽっちゃりしていて、お金持ちそうな子だ。

彼は、アメリカに行きたいと言う。
「なぜ?」と聞くと、エジプトにはいろんな
しがらみやルールがあるのだ。

ひとつは、エジプトでは恋人同士で付き合ったら
すぐに結婚するのが当たり前だという。

そんな彼に「彼女はいるの?」と聞くと、
「いないよ。だって付き合ったら、
すぐに結婚しなければいけないからね。」と言う。
決してイケメンの部類には入らない彼だけど
「ほんまにそれが理由かい?」という
こころのつっこみは置いておこう。

ふたつめは、エジプトでは4人くらいまで
男性が奥さんをもつことができるのだという。

ぼくらが座っている前を、
ひとりの男性が3人の女性を連れていたので、
「彼女たちも奥さんなの?」と聞くと、
そうだと言う。

おじさんは60歳を超えているようだけど、
スカーフで口を覆っていたので
はっきりとはわからないが
ひとりの女性は若くて、20代にみえる。

ぼくは、今まで何度かこういう組み合わせの
家族を目にしていたけど、
まさか奥さんだとは思わなかった。
お父さんと娘だと思っていた。

たくさんお金をもっている男性は、
たくさんの妻をもつことができる。
12歳くらいの小さな女の子が気に入られて、
その女の子の家族にお金を払って
嫁にもらうこともあるんだとか。
おやじの欲望、おっそろしや。

「YOUも、たくさんの奥さんほしい?」
と大学生の彼に聞いてみると、
「いや、オレはアメリカに行って、
アメリカ人と結婚するんだ。」と言う。

「なんで?」って聞くと、
「だってアメリカ人って美人だろ。」と
迷いのない顔で答える彼。

しがらみの多いと思う国に住んでいるぶん、
アメリカの自由が大きくみえるんだろうね。
かわいいや。

ぼくが今まで旅して思うことは、
どの国にも、美人はいるということ。
そして、そうでいらっしゃらない方々も
いらっしゃるということ。
って、尊敬語にしても意味ないかな。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
し、失礼しました。女性は、みな美しいです。

このときの場所/エジプト カイロ
現在地/南アフリカ ケープタウン

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