雨って好きですか?

「あーした、天気になーれ」と言うように、
日本では、雨よりも晴れが好きな人のほうが
多いかもしれない。

「雨のおかげで、、、」という会話よりも、
「雨のせいで、、、」という会話の方が
きっとだけど、多いと思う。

今日の話を読めば、ほんの少しだけ、
雨に対する考え方がかわる、かも。

アルバミンチから、バスとヒッチハイクで
10時間。トゥルミに着いた。

トゥルミにいたガイドに「ハマル族が、
今ダンスしているよ、明日は踊らないよ。」
うまいことばに丸め込まれ、ハマル族の村へ、
急いでバイクにまたがり訪問した。

行ってみると、ハマル族が20人くらいで
円をつくって歌いながら手拍子をしている。
その円の中に、円を作っている何人かが
変わりばんこで入り、ジャンプをして踊る。
若者は、少し照れくさそうに踊っている。

ガイドに「なぜ踊っているの?」と聞くと、
昨日、雨がふったよろこびを
ダンスで表現しているのだという。

「雨がふった。やったー。」と言って、
よろこびを表す日本人はなかなか見ない。
あっ、マラソン大会がなくなって、
よろこぶ小学生はいるかもしれない。

彼らにとって食物が育ってくれる、
雨がよろこびなのだ。
日本でも農家で食っている人は
同じ気持ちかもしれないね。

実を言うと、この日ヒッチハイクした車が、
カーブでローカルバスに擦られて、
2時間近く警察署に止まった。
その時間、ローカルバスに乗っていた
アムラという名前の20代前半の男性と
話す機会があった。

アムラは、エチオピアではもっとも多い
アムハラ語を喋る民族の男性だ。
「名前の由来は、アムハラから来てるの?」
と聞くと、どうやら違うらしい。

「アムラ」という言葉は、
「いい天気」のことを指すのだと言う。
しかも、その「いい天気」とは、
ただ晴れている日のことを指すんじゃなくって、
晴れ、雨、晴れ、雨と、
雨も含めて「いい天気」なんだってさ。

なんだか、日本では嫌われがちな雨が
愛されていて、とてもきもちいい。

でもって、「アムラ」という言葉には、
「ハンサム」という意味もあるんだって。

晴れも雨もあるのが、いい天気。
笑顔も涙もあるのが、ハンサム。
ってことかしら。涙は自分も育てるもんね。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
日本の雨がエチオピアに来たら、照れちゃうね。

このときの場所/エチオピア トゥルミ
現在地/南アフリカ

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