グスタフ・クリムトさんという
オーストリアのアーティストをご存知ですか?

クリムトさんのいちばん有名な作品
『The Kiss(接吻)』が観たくて、
オーストリアのウィーンに行ってきました。

クリムトさんは、「私の自画像はない。
絵の対象としては自分自身に興味がない。
むしろ他人、特に女性、
そして他の色々な現象に興味が有るのだ」
というように、自由な精神を求めながら、
女性の絵ばかりを描いてきた人です。

彼のアトリエには半裸の女性がいて、
生涯結婚はしていなくても、
何人もの女性との間に子どもをつくっていた
という色男伝説のあるクリムトさん。

そんなのうわさ、うわさと思いながら
彼の絵を目にすると、いや、それは単なる
うわさではないなということがわかる。

なんと言いますか、そのー男子校でモテない
学生時代を送っていたものはわかるのです。
こやつはただものじゃないぞ、おそらく
数多くの女性を見てきたんだろうなあ。

グスタフ・クリムト 接吻 the kiss

女性のからだを血管までじっくり見て、
なおかつ、それを女性が
許していないと描けない絵だと思った。
女性の肌が透き通っている。

『The Kiss(接吻)』は、生で観てよかった。
金箔のキラキラによって、
観る角度を変えるたびに違った印象になる。

グスタフ・クリムト 接吻 the kiss

頰にキスをされている女性は頰を赤らめ、
なんて幸せな顔をしているのだろうか。
幸せの絶頂と言ってもいい表情をしている。

グスタフ・クリムト 接吻 the kiss

その一方で、女性の足元を見てほしい。
崖っぷちに立っているじゃありませんか。
死の淵に立たされている。

人間は、生まれた瞬間に死に向かっている。
『The Kiss』には、生きる喜びと、
死の哀しみの両方が描かれているから、
観るものを惹きつけるのだろう。

正反対の事象が並べられていると、
そこに人間は物語を想像するくせがある。

たとえば、
「世界でいちばん愛している、死んでくれ」
というドラマのタイトルがあったとする。
こんな対になる言葉を並べると、
人はいろんなことを、つい考えてしまう。

ところで、クリムトさんの『The Kiss』
のあるベルヴェデーレ宮殿で、
もうひとつの「Kiss」を発見した。

なんとも、毛色の違った「Kiss」でしょ?
ぼくは、こういうの大好きです。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
キスと聞いて、何を想像する?ロックバンド?

このときの場所/オーストリア ウィーン
現在地/カナダ バンフ

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