以前、名前は忘れちゃったけど、
南米出身の世界的なアーティストで、
自国でもなかなかコンサートを開かないのに、
日本では何度もコンサートを開いていた人が
いるということを聞いたことがある。

きっと、そのアーティストは、
日本や日本人のことを、自分を、自分の歌を、
自分の音楽を愛してくれる場所・人と
思ってくれたのだろう。

コロンビアの第2の都市メデジンには、
メデジンに住む日本人の方が
定期的に行っている「日本語の教室」や、
メデジンの大学で日本語教師をされている方が
開いている「日本クラブ」があって、
どちらとも参加させてもらった。

ここに参加するコロンビア人のみんなは、
日本や、マンガなどの日本の文化に対して
興味をもってくれている。

外国人の口から「ハポン、ハポン」(日本、日本)
という言葉をこれだけ耳にするのは、
はじめてのことで、日本が愛されていると
思うと、とてもうれしくなる。

人は、愛される場所に行きたいもんだ。
ぼくは、そう思った。

それは自分自身じゃなくて、自分の国など
アイデンティティに関わるものでもいい。

なんだか、ここに、外国人の方々に、
日本に来てもらうための、
大切なヒントがあるような気がする。

「わたしたちの国(地域)に、来て、来て」と海外の人に向かって言うよりも先に、
どこか、やって来てほしい国、国の文化や、
人をとことん好きになってしまうのだ。

たとえば、埼玉県を、世界でいちばん
フランスが好きな地域にするとしよう。

埼玉県に住む人の多くは、「ボンジュール」
という挨拶や、フランス語で自己紹介、
道案内くらいはできるようになっていて、
フランスの映画などの文化が好きで、
フランス人と語りたくてしかたないとする。

ぼくがフランス人だとしたら、
「フランス大好き埼玉県(仮)」に
ぜひ行ってみたいと思う。
遠慮がちに言っても、日本に来る機会があれば、
必ずこの埼玉県という場所に寄るだろう。

これを実現するには、
日本に住んでいる外国人が鍵になる。
彼女たち、彼らが宣教師ならぬ、(海外との)
縁教師として、その国の文化を広げていく
場所や機会をつくるのがいい。

そして、その国の魅力を、
その場所に届けてファンをつくるのだ。

ここで「日本語の教室」を開く小野さんや、
「日本クラブ」を運営している香里さんの
絶え間ない努力によって、
日本の文化が好きなコロンビア人が、
増えていっているメデジンという街。

ぼくはメデジンが好きになった。
ふたりはまさに、縁教師だ。

おまけ

この日の「日本語クラブ」は、
日本の大学の奨学金制度と、
マンガの歴史か描き方についてだった。

「女子高生」というテーマで、
イラストをみんなで描くことになった。
みんな、上手で、日本のマンガが
本当に好きなんだなあと感じる。

コロンビア メデジン  図書館 マンガ 日本クラブ

コロンビア メデジン  図書館 マンガ 日本クラブ

コロンビア メデジン  図書館 マンガ 日本クラブ

コロンビア メデジン  図書館 マンガ 日本クラブ

ぼくも腕をふるって女子高生を描きました。

コロンビア メデジン  図書館 マンガ 日本クラブ

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
わたしの地域で、このアイデアを使ってみたい
という方がいたら、ぜひ教えてね。

このときの場所/コロンビア メデジン
現在地/ブラジル サンパウロ

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