「お前、あったりまえじゃねえかあ」と
笑われるであろうことを大まじめに言いますね。

「人は希望があれば、絶望しない」

読んで字のごとく、そのままの意味です。
だから、希望をつくることは、
絶望をなくすことでもある。

コロンビアの第2の都市メデジンは、
2013年に「世界でもっとも革新的な都市」
に挙げられるほど、最悪だった治安を
回復させた都市だそうです。

いくつかの工夫とアイデアによって
治安がよくなったと思うんですが、
その中でぼくが実際に目にした
すばらしいアイデア2つを紹介します。

1つめは、ロープウェイ。

コロンビア メデジン  図書館 ケーブルカー 治安

メデジンの丘の上には、たっくさんの家があり、
その丘の高い場所に住む人の多くは、
貧しい人々だという。

ロープウェイに乗って、下の家を眺めると
たしかに、トタン屋根の家が多い。

丘の上から仕事のある都市部への移動は、
今までバスのみだったけど、
ロープウェイができたことで、
都市部へアクセスしやすくなり、
働く(稼ぐ)チャンスが増えたのだ。

2つめは、図書館。

コロンビア メデジン  図書館 ケーブルカー 治安

メデジンは、5つの公園図書館をつくった。
アイデアのユニークなところは、
比較的貧しい人が多い5つの地域
(Santo Domingo、La Ladera、
La Quintana、San Javier、Belen)に
図書館をつくったこと。

そのうちのひとつ、ベレン図書館は、
日本の東京大学大学院が中心となって設計をした。
図書館の中央には、人工的な水辺があって、
気持ちよさそうに外に座りながら
喋ってる学生さんもちらほらいる。

図書館ができたことで、
知らない世界へ本が連れて行ったり、
地域ごとに小さなコミュニティが生まれる。

ロープウェイも図書館、どちらも
「希望」をつくったんだと、ぼくは思う。

解像度をすーっと低くして
「ロープウェイ」と「図書館」見ると、
ふたつは「移動」と「知識」と言える。

「移動」できることによって、
今いる場所にはないものに巡り会える。
それは、人だったり、仕事だったり。

「知識」を深めることによって、
世界の広さや、おもしろさを体感する。
ここではない、もっと大きな世界があるんだと。

「移動」も「知識」も、希望になる。

これは何も貧しい人にだけ通じる話じゃなくて、
ぼくやあなたや、学校のクラスで
いじめられてる子どもにも通じるものだと思う。

希望があれば、人を殺して盗むこともない。
希望があれば、自殺することもない。

希望が、絶望を殺す。

他にどんなことが希望をつくるでしょうか?
思いつく工夫があれば、教えてください。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
2016年にメデジンで亡くなられた
日本人の方の平安を祈ります。

このときの場所/コロンビア メデジン
現在地/ブラジル サンパウロ

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