やっぱり、犬ってさいこうだ。
働いていたとき、会社の後輩に
教えてもらったことがある。
「同じ敵をつくると、仲良くなれますよ」と。
確かにその通りだ、クライアントさんの
ライバルを共に戦う「敵」にしたり、
担当者の上司を共に納得してもらう「敵」と
とらえることで、仲間意識が深まる。
人だけじゃなくて苦しいもの、高い山とか、
フルマラソンとか、大きな試練なんかも
「敵」と捉えてることができるかもしれない。
一緒にその苦しみから解放されたとき、
互いの距離がちぢまる。
飲み会なんか行くと、隣の席の人たちが
上司やだれかの悪口をつまみに酒を飲んでいる
シーンに何回も遭遇したことがある。
あまりにも文句を言っているときは、
「そんなにその人について語るんじゃ、
きっと、その人のこと好きだよ」と
言いたくなってしまう。
熱量がすごい。
おそらく、好きな人への想いの量よりも、
その「敵」への想いの量のほうが、
上回ってるんじゃないかな。
どんな世界にも、いやあな人はいると思うけど、
ぼくの場合、その人と接触していない場面では、
その「敵」を1ミリも考えないようにしてしまう。
たまには、ひょっこり頭に浮かぶこともありますが。
まっ、悪口言おうが、仲良くたのしんで
飲むことはいいことなんですけどね。
「同じ敵をつくると、仲良くなれますよ」の
法則は、本質をつかんでいる。
教えてくれた後輩よ、すんばらしい。
もちろん、逆もあるぞ。
「同じ好きな何かをつくると、
仲良くなれますよ」の法則だ。
オタクさんの集いなんかは想像がしやすい。
同じアイドルが好きで仲良くなりやすい。
ここまでは、長ーい前置きで、
ここからやっと本題に入ります。
読んでくださり、ありがとうございます。
「同じ好きな何かをつくると、仲良くなれますよ」で、
うちの家族の同じ好きな何かは、飼い犬だ。
家族でいるときの会話の3割くらいは、
飼っている犬の話かもしれない。
犬の話をしているとき、みんないい表情をしている。
目尻と口角の距離が5ミリくらい近づいている。
犬か廊下にうんこをしてしまった話だって、
ハハハ、と笑いながら聞いてしまう。
やっぱり、犬ってさいこうだ。
「同じ好きな何かをつくると、
仲良くなれますよ」の法則は、
実は完璧ではない。
恋愛における三角関係とか、
同じアイドルグループ好き同士でも、
こっちのメンバーの方がかわいいぞと、
ライバル関係になってしまうこともある。
ただ、「同じ好きな飼い犬をつくると、
仲良くなれますよ」は、健康的で本質だ。
だからって、「犬をみんな飼おう」なんて
主張ではありません。
犬は吠えたり、エサをあげたり、うんこしたり、
散歩させたり、病気になったり、
めんどうくさいやつです。
なかには、犬を捨てる人もいるみたいですしね。
ただ、もう一度言いますね。
それでも、犬ってさいこうだ。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
だからこそ、長生きよろしく。
このときの場所/日本
現在地/メキシコ カンクン
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