「書を捨て、旅に出よ」

後づけだけれど、これはぼくが旅を
はじめたひとつの理由かもしれない。

本を読むのも、人の深い頭の中を旅できて
たのしいけど、じっさいの世界を
この目で見ようと旅をはじめた。

そんなこと言いつつも、長旅をしていると、
日本の食べものが恋しくなるように、
日本の読みものも恋しくなる。

ドバイモールのなかにあった大きな本屋、
紀伊國屋さんに、つい足を運んでしまった。

通常の販売価格の約2倍で売られている日本の本。
どれにしようか、日本にいるときよりも、
しんけんに考え、よしもとばななさんの書いた
『サーカスナイト』を手にとった。

はずかしながら、
小説は読書感想文以外で読んだことがない。
読書感想文を書くときも、作者のあとがき
だけを参考にして書いたこともあるくらい、
小説を最初から最後まで読む忍耐力がなかったのだ。

よしもとばななさんのエッセイは
よく読んでいたので、ばななさんの小説なら
なんとか読めるかもと思って、これに決めた。

読んでみると、久しぶりに飲んだ、
あったかいお味噌汁のような本で、
あっという間にゴクゴクと飲めてしまった。

お味噌汁の中に入っている具材(登場人物)が
生産者に大切に育てられたのがよくわかる。

ばななさんの感じ方、考え方が
深いダシになっていて、
目がうるうるっとなる昔を思い出す味や、
「プッ」と笑ってしまう隠し味が入っている。

ばななさんが今年の誕生日に、
ツイッターでこんな風につぶやいていた。

さらっと読めてしまい、
なんだか物足りないな?と思う。
でも悲しいときや静かな気持ちのときに
ふと何回手にとっても読み飽きない。
直接的に現実を描いてないが深みはある。
淋しいとき、この小説があれば友だちたちが
横にいるような気がする。
そういう小説を53歳では目指します😊 ば

本を読んで、そういうことかあと思った。
これはインスタントじゃない
人間による深いダシがとられているのに、
あっさりしていて、
あっという間に飲んでしまえる。

読んでいて、からだがポカポカしてきたぞ。
ごちそうさまでした、お義母さん。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
ああ、おいしかった、しじみ、しじみ。

このときの場所/UAE ドバイ
現在地/トルコ カッパドキア

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