アキラというニックネームのカンボジア人が
建てた
「The Cambodia Landmine Museum」という
地雷が展示されている場所に行ってきた。
1番驚いたことは、300人に1人のカンボジア人が
地雷被害者という数字だ。

戦いがおわったあとも、地下に埋められた
地雷の被害は続いてるのだという。

カンボジアで歩いていると、足のない人が
お金を求めてくる場面に遭遇する。
ホテルの前や、レストランの前でも、
ただ手を出して、すわっている。

人間の感情として、かわいそうだと思うのだけど、
ただすわっている人にお金をあげるのは違和感だ。

そんな中で、ナイトマーケットで、
地雷被害者たちが集まって、音楽を演奏していた。
これは、とてもいいことのように思える。
きっと、誰かが「何もしないで、
お金をもらうんじゃなくて、
演奏をしてお金をもらおうぜ」と言って、
バンドを組んだのろう。

ただ、遠目から見ていて、
彼らにお金を渡している人は少なかった。
いや、ほぼいなかった。
「地雷被害者」と大きく書かれた看板の横で
カンボジアの伝統的な音楽を演奏する彼ら。
残念ながらそのリズムに耳を澄ませるものがいなかった。

ぼくが好きだったドラマ『カルテット』で、
道端で『music for a found harmonium』
という曲をたのしそうに演奏するシーンがある。
ドラマでは、この曲を耳にした通りすがりの人たちが
楽しくなって、リズムに乗って、踊りだすのだ。

音楽をはじめただけでもすばらしいことなのだけど、
もうすこし欲を言わせていただけるのであれば、
ドラマのように観客を「乗せる」ことで、
はじめてお金はもらえるのかもしれない。

かわいそうだなあ、の感情でお金を入れて
くれる人もいるかもしれないけど、
それは残念だけど、何日も続かないと思う。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
しかし『カルテット』は、人を乗せていたなあ。

このときの場所/カンボジア シェムリアップ
現在地/ラオス ルアンパバーン

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