年をとると、身体が思うように動かなくなる。
だからこそ、人間は年をとることを嫌がる。
年をとって、身体が思うように動かなくなるのは、
どうやら人間だけじゃなくて、犬も同じだ。
犬も13歳にもなると、簡単に登れていたはずの玄関を、
「よっこい、、しょ」という感じで登るようになった。
散歩で疲れていると登れないこともあって、
人間が手を貸すのを待っていることもある。
そんな犬を散歩していて、
カラーコーンとプラスチックのチェーンで
歩行者以外は侵入できないようにしている
道を通る機会があった。
「これくらいの高さならジャンプするかなあ」
と思って、人間は見守っていたのですが、
犬はチェーンの前で2、3秒考えた末に、
チェーンを跳び越えるのではなく、
這いつくばってくぐったのです。
若い頃は、「この高さいけるの?」と思うような
塀やら柵を軽々とジャンプしていたのですから、
その瞬間は、人間は犬が年とっていることに
少しショックを受けていたのですが、
よく考えてみると、老犬ならではの叡智の詰まった
すばらしい選択だったのではと思います。
ジャンプしてチェーンを超えるほうが
ハリウッド映画っぽくって、かっこいいいんだけど、
だまって潜り抜けるのも、
日本の映画的な良さがあるじゃありませんか。
どうせ同じ道を通るという目的ですからね。
「困難は乗り越えるだけでなくて、
困難は潜り抜けることもできるんだよ」
そんなことを教えてくれたような気さえします。
勘違いかもしれません。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
かっこよくなくてもいいから、長生きしてね。
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