朝のニュースで、「本日の気温は、2.5度ですが、
体感温度は、0度です」と、
お天気のお姉さんがいいました。
その差、マイナス2.5度。
事実としての気温と、
実際に肌で味わう体感温度が違うというのは、
当たり前のようでいて、おもしろい。

自転車に乗って速く走れば、
いつも以上に風をあびて、寒く感じる。
湿度の高い東南アジアに行けば、
日本と同じ気温でも、蒸し蒸しと暑く感じる。
太陽の顔が雲から覗いていれば、
冬でもあたたかく感じる。
それに、心理的な要素でも、
体感温度は、変わってくるんじゃないかなぁ。
きっと、さびしいと感じる夜は、
いつもよりも肌寒く感じる。

同じ温度にいる隣の人でも、
自分とは異なる温度を感じている。
これに近いことが、
日常生活にいえるような気がしてね、
たとえば、ある男性が大きな企業の部長で、
すてきな奥さん、娘と息子がいて、周りから見ると、
あたたかい職場、家庭、人生に思えるけど、
本人にとっては、居心地のよくない
空気を感じている可能性だってある。

家に帰ると、「お父さん、くさーい」と、
娘による強風が吹きこんできたり、
職場では、「あの件はうまくいっているのか?」と、
ジメジメとした質問を投げかけ続けられたり。

そのまた逆もありますよね。
同じような環境の人でも、
家庭で、「お父さん、いつもありがとう」と、
あたたかい風で包まれたり、
太陽のように、あたたかい友人が
周りにいるかもしれない。

同じ温度(企業や地位、環境)で生きていても
そこにどんな風、どんな空気、
太陽が出ているかどうかによって、
感じている温度は、全然違ってくる。

芸能人の関根さんは、奥さまに、
「あなたのネタは本当つまらない」なんて、
罵倒されると、うれしくなるのだという。
マイナスの温度を、プラスに感じられる人だ。

今日も、明日も、明後日も、いい日でありますように。
太陽と、太陽みたいな人って、ほんとうにありがたい。