なぜ、1月1日になると、
おせち料理を食べるのでしょう?
調べてみると、
もともと、おせちはお正月だけではなく
季節の節目の行事で出される料理でした。
そのうち、最も大切なお正月に食べるご馳走だけを、
おせちと呼ぶようになったのです。
おせち料理が一般に食べられるように
なったのは、江戸時代のようです。
それにしても、
なぜ、こんなにも大衆に愛されるようになったのか、
お正月の家庭に採用されるようになったのか。
お正月を豪華に迎えられる
日持ちしやすい
四角い箱に詰め込まれた美しさ
赤、黄、ピンクなどの華やかな色彩
栄養バランスがいい
いろいろと惹きつける要素があるのですが、
ぼくが一番すごいなぁと思うのは、
おせち料理のこじつけ力です。
料理一つ一つに意味があること。
それを、家族や、親戚のおじさん、
おばさんが、お酒を飲んで赤い顔をしながら、
うれしそうに語るのです。
「黒豆を食べると、マメになるんだぞ」とか、
「こんぶは、喜んぶ、食べなさい」と。
こじつけ力が、食べ物の名前や
色、カタチに意味をもたせて、
その意味を、物語のようにお話しする、喜びになった。
また、おせちは、縁起のいい意味と
こじつけられています。
「えびは、腰が曲がるまで長生きするように」
「ごぼうは、細く長く幸せに」
「伊達巻きは、知識が増えるように」
(巻物に似ている)
この意味が、もっと生きたい、
もっと、よく生きたいという
人間の願いや望みと結びついた。
誰だって、今年1年を
いいものにしたいと思いますよね。
こじつけてくれた人、ありがとう。
おせち食べて、今年もいい1年になりそうです。
今日も、明日も、明後日も、いい日でありますように。
人を傷つけてしまういそうなときは、
誰でもいい1年にしたいと思っていることを思い出したい。