“I can’t believe I still have to
protest this fucking shit.”
というメッセージの強さが、忘れられない。
この言葉は、『Women’s March』で、
おばあちゃんがサインボードに書いたもの。
日本語にすると、おそらくこんな表現だ。
「まだ、こんなこと(女性の権利)を
訴えなくちゃいけないなんて、クソだ」
この言葉は、若いひとではなく、
歳を重ねたおばあちゃんが発することで、
さらに何倍もの強さをもつようになる。
おそらく、女性の権利の主張は、
歴史のなかで何度も、何度も
されてきたものだろう。
でも、まだ、おわらない。
それを、おわりにしようじゃないか、
というメッセージにも感じられる。
現状に不満があって、
何かを覆そうとプロジェクトを立ち上げるとき、
それを続けることが目標ではなくて、
なくなることが目標なのです。
西條剛央さんは、東北大震災が起きた後、
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を
立ち上げてすぐに、「役目を終えたら、
静かに消滅することが目標」と
言っていたようです。
そして、ステージが、「物資の供給」から、
「つながり」に変化したとき、
大きなプロジェクトから、個々のプロジェクトを
独立させるかたちに変えました。
おばあちゃんも、西條さんも、
目的を見失わないのが、すごいなって思うんです。
やってるうちに、夢中になったり、
なんだか楽しくなっちゃって、
手段と目的が、ごちゃ混ぜになっちゃうことって
よくあるんです。
ぼくのまわりでは、よく起こっています。
でも、そんなとき、このプロジェクトは
「なくなることが目標です。
だから、解決して、なくなることが
一番いいことなんだよ」と、
言えるようになりたいものです。
楽しそうな『Women’s March』も、
そう言えるリーダーが必要なんですよね。
もちろん、解決をすることが先ですし、
継続的に行なっていくような、
プロジェクトもあります。
今日も、明日も、明後日も、いい日でありますように。
おばあちゃんが、リーダーだ。