29歳にもなると、昔の友人で集まっても、
結婚や、子どもについての話題が多くなる。
まだ結婚してない自分や、他の友だちに対して、
「ケッコンはいいぞー」だとか、
「ケッコンするのは、ゆっくりがいい」とか、
結婚1、2年目の先輩が、何十年も寄り添った夫婦かの
ように、結婚生活について熱く語ってくれるのです。
会話のなかで、子どもの話になると、
乳飲み子の大変な時期だとか、
小学生の時期だとかをすっとばして、
娘が嫁に行ってしまうときの話にまで進んでいく。
「もし、娘がチャラい男を家に連れてきて、
この人と結婚したいって言ったらどうする?」
「認めないな。おれを倒してからだと言って、
娘の彼氏をぶっ飛ばすかもしれない」
おいおいおいおい、おじさんにもなって、
マッドマックスの世界観かい。
絶対認めないってのは、おかしいんじゃないか、
だって自分が手塩に育ててきた娘が
選んだ人だぞ、と思うんです。
娘が一緒にいたいと思う人と出会うまでの間、
いったいぜんたい何をしてたんだ。
娘がハタチになるまでに、
自分が人生で学んできた大切なことを伝えて、
あとは娘の選択に任せるしかない。
自分が伝えてきた大切なことをふまえて、
その男性を夫にすることを選ぶのです。
えっ、そんなあなたが将来、娘ができて、
どうしようもない男を連れてきたらどうなんだって?
20年以上先のことなので、
なんて言うかは、わかりません。
でも、ハタチになるまでにたくさん会話して、
連れてきたら人にああだこうだ言わないでいたいと
今は思っています。
ちなみに、酔っ払いながら会話を繰り広げる
オトコたち全員、誰もムスメがいないので、
ただの妄想にすぎません。
でも、今まで結婚式に参加した経験の中で、
式場で一番泣いてるのは、
お嫁さんの父であることは、みんな知っていて、
ついつい、こういう話をしてしまうのです。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
ハタチって書いたけど、女性は16歳から結婚できるんでした。
さあ、もっと短い16年の間に何を伝えますか?