ここ2週間以上ほぼ毎日、お昼のタイミングになると、
トヨタを批判する街宣車が会社の近くを通る。
「トヨタは許されないことをしている」などと叫び、
大音量、スピーカー全開で走っていく。

大好きな友だちがトヨタの会社で働いているし、
主語を名乗らずに批判していて信用できないので
毎日流れるトヨタへの批判を聞いても、
「そうなんだあ」とも、なんとも思わないのだが、
街を歩く人みんなが振り返る音量のため
どうしても耳に入ってくる。
音量は、犬の鳴き声90デシベルより大きいので、
100デシベルくらいでしょうか。

今日、お昼に会社の外に出ると、
その街宣車がちょうど信号待ちをしていたので、
どんな人が運転してるんだろうと思って覗いてみると、
そんなにクセのないおじちゃんが運転していました。
視線がズレて、車のロゴが目に入る。

「えっ、ウソでしょ」と言いたくなる車に
乗っていたのです。
そう、そのまさか、なんと、トヨタでした。

「トヨタに乗って、トヨタ批判すな!」と
思わずひとりで笑ってしまいました。
これがお笑いなら、完璧なネタ振りである。
何日も何日もかけて蒔いてきた笑いの種が、
今日、花として開いたのです。

あっ、そう、おもしろかったという話を
したかったのではありませんでした。
すこしマジメな話に戻ると、
何かを批判したり否定すると、
そのコトバは必ず自らに降りかかってくる。
トヨタを批判したら、トヨタを使いにくくなる。

アメリカのトランプ大統領も、
America Firstという自らの大義のもと、
We will follow two simple rules:
Buy American and Hire American.
(我々は二つの単純な原則に従う)
(アメリカのものを買え。アメリカ人を雇え)と、
「他国のものを買うな」と演説することで、
自分自身も他国のものを使用できなくしている。

ユニクロが着たいと思っても、
おい、それユニクロじゃないか!なんて
コトバが自らに襲いかかってくるのです。

これは、批判や否定の副作用です。
自分の足場がなくなっていくのです。
なにもかも批判するなとは言いませんが、
それが自分の身にふりかかることを
理解しながら批判をしようじゃありませんか。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
なにはともあれ、笑いのネタ振りは、丁寧に時間をかけて、ですね。