パラグアイのアスンシオンに到着し、
街をぐるぐると散策することにした。

街には「TOKYO」という大きな看板があり、
どうやら「TOKYO」という名前の電化製品が
幅をきかせているみたい。

地元のマーケットは盛り上がっているけど、
他の場所はカラスの声が鳴り響くくらいに
人が少ない。

そうそう、すごい賑わっている場所が
1箇所あった。街の一角にある教会だ。
100人近くが列をなして外にあふれてた。
イエスに祈るために列になっているみたい。
この国も、キリスト教への信仰が強いのだろう。

それと、公園にはいくつものテントがはられ
さまざまな家族がそこで暮らしていた。
どこかから来た難民なのかもしれないなあ。

街を散策し、日が暮れる前に宿に戻るとする。
宿の通りの近くで、男性が陽気に飲んでいた。
飲んでいたと言っても、お店ではなく道端だ。

目があったので「こんにちわー」とだけ言って
通りすぎようとすると「飲んでいきなよ」

ブラジルのビールをくれた。

まあ、缶のビールには睡眠薬は入ってないか
と思い、一杯ごちそうになることにした。

ぼくは下手なスペイン語で自己紹介し、
おじさんたちは下手な英語で自己紹介。

銀行で働いているエンジェルさんと、
飲んでいた目の前に中古車屋のおじさんと、
マラドーナの雰囲気をもったおじさんだ。

ビールはボリビア産のものがうまいだとか、
こうやって金曜日にみんなで飲めるのが幸せとか、
仲間同士応援しているサッカークラブが違くて、
巨人阪神のように「おれたちのほうが強い」
と言い争いをしているのをぼくが笑って聞き、
ぼくが海外を旅していることを
キラキラとした目で聞いてくれた。

エンジェルさんのお宅にまで、
少しおじゃまさせてもらった。

よくもまあ、お互いの下手な英語と、
下手なスペイン語だけで盛り上がるもんだよなあ。

言葉をうまく喋れない子ども同士が
なぜか仲よく遊んでいるように、
お互いに人間として興味をもっていると、
たとえ相手の言葉がよくわからなくても
通じ合えるものがあるみたい。

相手の言葉はしゃべれたほうがいい。
できるだけ英語もしゃべれたほうがいい。
でも、仲よくなれるために核となるものは、
どんな場所でも相手への「関心」なんだと思う。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
関心と下手な言葉からはじまるのは、
国際恋愛も同じだよね。

このときの場所/パラグアイ アスンシオン
現在地/フランス サンテティエンヌ

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