名前がいいじゃないかということで、
ガンジャ(Ganja)という
アゼルバイジャン第2の都市に向かった。
地元の人が言うガンジャは、
ガンジャというよりは、
ガとギャの間くらいの音に聞こえる。
都市と言っても、とてもゆっくりとした
時間が流れているような場所で、
男性同士でお茶をたのしんでいる人が多く、
しずかな街だ。
床や壁のタイルを敷きつめている職人さん
(マスター)のアンケート調査をしに来たという
同じ宿の男性2人組に会った。
言われてみればたしかに、この街には
タイルを敷きつめている職人さんが多い。
そんな職人さんたちに囲まれてこんな会話をした。
「お前、結婚しるのか?」
「してないよ」
「俺もだ。じゃあ、ナンパ行くか」
そういうノリは世界共通なんだろうなあ。
そんなガンジャを後にして、
ジョージアのトビリシに向かうことに。
この街から直通のバスは出ていないので、
バスを何度か乗り継いでいくしかない。
アルジェリアでは、英語で質問しても、
「ロシア語話せるか?」と聞いてくるぐらい、
英語よりもロシア語が身近にある国のため、
英語を話せる人は少ない。
まずはバスターミナルに行こうと
「バスターミナルどこ?」と、聞いて回る。
あっちと指で教えてくれる人もいれば、
「このバスに乗れ」と教えてくれた人もいて、
まずはバスターミナルに向かう地元のバスに乗れた。
バスターミナルにつくと、
タクシーの運転手に囲まれる中、バスを探す。
バスと言っても、ミニバンだ。
ぼくが「ジョージア、ジョージア」と
運転手に向かって声を出していると、
プラスチックの椅子に腰をかけた、
赤い髪の毛で、白の水玉模様が入った
黒のワンピースを着ている
70歳を超えているだろうおばあちゃんが、
アゼルバイジャンの言葉で何かを言ってる。
これに乗れと杖でミニバンを指しているのか、
「トビリシ(ジョージアの都市の名前)」
という単語だけ聞きとれた。
ありがとう、ファンキーばあちゃん。
このミニバン、ジョージアには届かず、
ガザフという街の小さなバスターミナルに着く。
またガザフで「ジョージア、ジョージア」と ミニバンの運転手に聞いてまわり、
ジョージアへ行くミニバンを探す。
色白で細めの20代前半くらいの男の子が
「これだよ」と教えてくれた。
この男の子はお客さんのようで、
アゼルバイジャンの言葉を喋り、
英語は話さないけど、いい人であることはわかる。
このミニバンは、お客さんでいっぱいなようで、
次のミニバンが来たときにその運転手に
ぼくがジョージアに行くことを伝えてくれた。
彼は前のミニバンに乗って「バイバイ」と
言って、去っていった。
ありがとう、さわやか青年。
で、このミニバンも国境を越えるわけではない。
目的地のトビリシまでは、ジョージアに
入国したあとにまたミニバンを探すのだ。
タクシーの運転手に声をかけられるも
「バスに乗る」と言うと、
「バスなんか、ないよ」と言われる。
本当かどうか他のタクシー運転手でない人に聞くと、
「あっちだよ」と指をさす。
あるじゃありませんか、バス。
そのミニバンに乗って、トビリシに到着。
いろんな人の知恵とやさしさをお借りし、
少しづつ動いてなんとか着きました。
ひとりの力ではどうにもらない。
でも、誰かの力に頼りきるわけでもない。
できるところまで自分で動いて、
わからないことを周りの人に聞く。
そうすると、ほんの少しづつだけど、
動いていくことができる。
動いて、教えてもらって、
動いて、教えてもらって、その繰り返し。
そんな移動でしたとさ。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
動くために教えてもらう。
このときの場所/アゼルバイジャン ガンジャ
現在地/ブルガリア ソフィア
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