「今どきの若者は、、、」
と書きはじめると「なっとらん」とか、
マイナスで語られることが多いけど、
ぼくがバングラデシュで会った今どきの若者は、
とてもいいぞ、その調子だと思える子たちだった。
オールドダッカにバスで移動するために、
同年代くらいの男性に話しかけてみる。
「わかった、ここで一緒に待って」と、
バスを探してくれて、同じバスに走って乗りこんだ。
ちなみに、バングラデシュのバスは、
お客さんが乗るときでも一時停止をしない。
徐行で走り続ける。
お髭が立派なもんで、
ぼくと同じくらいの歳かなと思ったけど、
どうやら15歳の高校生のようだ。
彼は、これから学校に行くのに、手ぶらだ。
「テキストは、どこにあるの?」と聞くと、
なぜか家だという。なぜだろう。
「Why」をつけて英語で質問しても、
「Yes」と答えるくらい英語はできないんだけど、
とてもやさしいやつだということはわかる。
ひとつの席しか空いてないときに
「座っていいよ」と譲ってくれたり、
彼のとなりの席が空いたときは、
「こっちきな」とジェスチャーを送ってくれた。
最後には、ポケットを指差して、
「携帯電話、盗まれないように気をつけてね」と、
まーしっかりされていること。
オールドダッカに着いたときに会った
10人くらいの高校生も、いいやつらだった。
英語はそんなに喋れなくても、
わかっている英単語を、片手に握りしめ、
おもしろがって喋りかけてきた。
英語で話すことを恥ずかしいとか、
わからないことを言われたらどうしようとか
という気持ちよりも、
好奇心が勝ってる感じだ。
勇敢でとてもいいなあ。
ストリートチルドレンをサポートしている
NGOエクマトラで会った青年は、
ギターを弾きながら、歌ってくれた。
彼は、地元で活躍している歌手なのだと言う。
小さな子どもたちがたくさんいるエクマトラでは、
お兄さん的な存在で、「20人近くの
子どもたちの音楽の先生をしているんだ」と
照れくさそうに言う。
ギターを弾きながら歌いはじめると、
その前までの照れくさそうな感じがなくなって、
すごく堂々している。
音楽が素人のぼくでも、
彼が音楽にまじめに取り組んでいるのが、
彼の歌声からわかった。
彼のベンガル語で綴られた
オリジナル曲の意味を聞くと、
「若者の将来についての悩み」だと言う。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
悩んでいいよ。その調子、その調子。
このときの場所/バングラデシュ ダッカ
現在地/トルコ イスタンブール
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