今週は、勝手に永六輔さんWEEKというとで、
著書『変じゃありませんか?』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

テクテク歩く。トボトボ歩く。ズカズカ歩く。ノシノシ歩く。...こういうテクテクとか、トボトボとうかう表現を擬声語と言います。いつの時代から、なんとなく使っているわけですが、これを新しく作って使うと、日本語を乱すというのは、変だと思いませんか?
「着れる」「見れる」「喰べれる」ーという言葉をよく聞く。昔は「着られる」「見られる」「喰べられる」というように言ったものだ。だからといって、これを「間違った日本語」とは言いたくない。正しい日本語なんてものはない。「正しい」、なんてものはない。生きている言葉に正しさを要求するなんて、変だと思いませんか?

さすが『いい湯だな』、『上を向いて歩こう』、
『見上げてごらん夜の星を』など、
数々の名曲を生みだしてきた永六輔さん。
「正しい」、なんてものはない。
なんて、かっこうよすぎですよね。

MONKEY CLIMBでは、「コトバの露点」といって
勝手に新しいコトバを作っているのですが、
コトバのプロがこういう風に言っているというのは、
自由を与えられた気がして、うれしくなります。

ぼくは、完璧な子供も大人もいないと思っていて、
「こども」と「おとな」の間には、
「こどな」と「ことな」がいるなんてことを書いたことがある。
おそらく「こどな」と「ことな」は、新しいことばです。

ザ・ドリフターズ『いい湯だな』の、
「ババンバ バン バン バン」なんて歌詞も、
本当に自由で新しい表現ですよね。
「ババンバ バン バン バン」があることで、
いい湯という喜びが楽しさが伝わります。

「ゾナゾナ歩く」「ホムホム歩く」「メフメフ歩く」
みんながみんな、新しい表現をしてもいいのです。
「ゾナゾナ」「ホムホム」「メフメフ」歩くとは
どんな歩き方でしょうか?
よかったら、歩いてみてください。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
言葉はみんな生きている。生きているから楽しいんだ。