パラグアイからブラジルに向かった日、
パラグアイとブラジルの国境に犬がいた。
耳が垂れていて、黒いけど胸毛は白い犬だ。
暑くてハアハアしてるわけでもないのに、
舌を出しながら、じっとこちらを見ている。
なんとも、愛くるしい表情だ。
この犬に、国境は関係ない。
パラグアイにいようが、
ブラジルにいようが自由だ。
犬は、ニンゲンが引いた線を気にしない。
ニンゲンは黒人と白人で分けるけど、
犬は肌が黒くても白くても態度を変えない。
ニンゲンは男と女なLとGとBとTとQで分けるけど、
犬は性別が異なっていても態度を変えない。
ニンゲンは痩せと肥満で分けるけど、
犬はガリガリとデブで態度を変えない。
ニンゲンはバカと優秀で分けるけど、
犬は頭がわるくてもよくても態度を変えない。
ニンゲンはブスと美形で分けるけど、
犬は顔がわるくてもよくても態度を変えない。
ニンゲンは貧乳と巨乳で分けるけど、
犬は胸が小さくても大きくても態度を変えない。
ニンゲンは貧乏と裕福で分けるけど、
犬は貧しい人とお金持ちで態度は変えない
まっ、エサくれる人のほうが好きだろうけど。
「なんで?」と犬に聞いてみた。
自信のある大きな声で「ワン」と犬が言う。
「ONE」それぞれ同じ人間ってことかしら。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
はやく、うちの犬に会いたい。
このときの場所/パラグアイとブラジル国境
現在地/スイス ベルン
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