バンコクから、ミニバンに乗って１時間半、
「メークロン市場」に行ってきた。
メークロン駅についてトイレに入ろうとすると、
トイレの番人をしているおばちゃんの
お鼻の穴に白いものがささってます。
ティッシュでしょうか。いや、ちがうぞ。
鼻をスースーさせるものだと思うのですが、
いちいちつけるのが面倒くさくなって、
穴にさしたままにしたのでしょう。だいたん。
メークロン市場は、線路の上で商売を行う
ユニークな場所だ。
ふだんは、２メートルほどの線路の上を
地元のお客さんが行き交い、買い物をしている。
「電車が来るよ」とアナウンスが鳴ると、
商人みんないっせいに線路の上に広がった
商品や、テントを折りたたみ、片付ける。
お待ちかね、今日の主役、電車の登場です。
この日は、１１時１０分に来る予定だったのが、
１１時４０分に到着しました。
さすがスター、申し訳なさそうな感じを
いっさい出さずに遅れてきたけど、
観光客みんなうれしそうな顔をして出迎えます。
そして、なにもなかったかのように、
テントと商品をまた広げて商売をはじめる。
昔、お笑いの松本人志さんが、
「ごはんを、口に入れることの利用価値しか
ないと思うなよ！」と言っていた。
ご飯をぺちゃんと粗末にしたとしても、
それが、ものすごい笑いになれば、
ごはんの価値は果たされるんじゃないか、
という問いだ。
これは、電車にも言えることかも。
「電車を、人や物を運ぶことの利用価値しか
ないと思うなよ！」
電車が来たことに対して、こんなにも
うれしそうな顔をして出迎える場所は、
世界の他の場所を探してもないんじゃないかなあ。
メークロン駅にやってくる電車は、
もちろん人を乗せて走っているのだけど、
それだけの価値ではない。
狭い市場を走ることで、みんなを楽しませている。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい１日を。
あなたにも言いたい。
あなたも、それだけの利用価値だと思うなよ！
このときの場所／タイ メークロン市場
現在地／ベトナム ホイアン→ダナン
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