バンコクに走っているバスに乗ると、
支払いをする機械がバスに搭載されていない。

看護師のような白い厚手のシャツを
ピチッと着た支払い専門のスタッフが、
卒業証書をいれるような円柱形の鉄箱を持ち、
ジャラジャラとお金の音を鳴らしながら
お客さんのほうに近づいていき、
支払いを求めるのだ。

何度かバスに乗ってみると、
支払いスタッフがいたり、いなかったりで、
いない場合は、ラッキーなことに、
お金を払わないで済んでしまうことがある。
確率として、30%くらいの確率でいなかった。
おんぼろのバスには、いない確率が高い。

バンコクにあったバス路線図はわかりにくく、
何番のバスが、どこへ行くのかがわからない。
バス停には、ただ停まるバスの番号だけが、
書かれていて、事前に調べてから乗るか、
勘を頼りにして飛びのるしかない。

隣でバスを待つ人に聞いても、わからない。
バスの運転手に聞けばいいじゃないかと
思うかもしれないが、
なぜか、すごく急いでいて、
「どこどこへ行きたいんだけど、停まる?」
というような質問する間もなく出発してしまう。

そんな状況の中で、お金を払わなくてもいい
バスがあるというのは、気持ち的に楽だ。
失敗ができるから。

目的地の近くに行くバスであれば、
そのまま乗り続ければいいし、
間違っていたら、降りればいい。
まあ、支払いスタッフがいても、
間違ってたら、「間違いました」と言って
降りることもできるんだけどね。

タイトルに「失敗できるバス」と書いたが、
失敗しないと進めないバスなのかもしれない。

もちろん、お金に余裕のある人はタクシー
という選択肢がありますよ。
でも、ぼくみたいな無計画者は、飛び乗ってみて
失敗するしかなかったのです。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
失敗できるって、ありがたいね。

このときの場所/タイ バンコク
現在地/ベトナム ハノイ

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