どこだったかは忘れてしまったのですが、
子供の頃、海外に行って驚いたことがある。
「あれ、この世界地図、日本が中心じゃないぞ」と、
日本が世界の端っこのほうにある地図の絵を見て、
「なんだこれは」と子ども心に思ったのです。
今だからわかるのですが、
その国で作られる平面の世界地図は、
その国を中心に描くのです。
微妙にずれたり、例外もあるだろうけど、
ありとあらゆる国がきっとそう。
日本だったら、日本を中心に。
イギリスだったら、イギリスを中心に。
ブラジルだったら、ブラジルを中心に。
なにかを考えることだったって、同じ。
あの国のあの大統領によって、
日本はどう影響を受けるだろう。
国だけじゃなくって、人間も同じ。
自分を中心にして考える。
世界には、数えきれないほどの中心がある。
そう考えたときに、
「地球が丸くてよかったなあ」思ったのです。
どの中心があっても、
そこが中心だかどうかは、わからない。
でも中心だと思ってもいい。
自分が中心のときもあれば、
あなたが中心のときもある。
そんなことが許されるボールのようなかたちの地球。
どの中心も、てえへんで、
どの中心も、おもしろい。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい１日を。
自転、公転して、１日に１回は日が当たるという仕組みも、すばらしい。
現在地／タイ バンコク
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