「いちばん好きな天気はなんですか?」

と聞かれて。晴れ、くもり、雨、雪のなかで
即答で雨と答えるひとは少ないんじゃなかろうか。

天気予報で雨の予報になると、
「えー、雨!?」と言われてしまい、
なんだかワルモノ扱いされがちである。
人間に大きな恵をもたらしてくれているのにねえ、
どんまい、雨さん。

そんな雨のおかげで生まれるものがある。
それは、7色の虹だ。

いや、2色、3色、4色、5色、6色と
国によって見えている色の数は異なり、
アフリカのアル部族にとっては8色の、あの虹だ。

ぼくは、子どもの頃から、虹を見るとうれしくなる。
虹は、ワルモノ扱いされがちな雨の水滴が、
屈折、反射することによってできる。

英語だと、それがもっとわかりやすくて、
「RAIN」+「BOW」=「RAINBOW」と、
虹というコトバの中に、雨というコトバが忍び込んでいる。
これは、雨をワルモノにしない、いいネーミングだなあ。

Googleで調べると「BOW」は弓という意味で、
「RAINBOW」は、雨弓ということのようです。

「BOW」には、他にお辞儀をするという意味がある。
英語に見習って、虹というコトバを思い切って
「雨のお辞儀」と変えてみたらどうだろうか。

「あっ、雨のお辞儀が出てるよ!」
言ってはみたものの、とても言いにくい。

虹が出ているときに、
雨が「どうも、雨です。おじゃましました」
なんて言いながらお辞儀していることを想像すると、
雨のことがすこし好きになるんじゃなかろうか。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
雨さん、太陽さん、虹をありがとう。