先日、高校バスケ部先輩の婚約祝いに、
同期でプレゼントを選んでいました。
「これにしよう」と、かわいいイラストの入った
ペアグラスを選び店員さんのいるレジへ持っていくと、
「ラッピングしますか?」「どの袋にしますか?」
質問をしてくれる店員さんと、
まったく目が合わないのです。
シャイとか、教育がなってないとか、
そういうのではなくて、
その日の仕事に疲れきっているような感じでした。

それでも、帰るわけにはいかないから、
機械のように、必要なことだけを無気力で喋り、
誰に向かってか、わかりませんが、
口角はあげて対応をしていて、
なんだか、人間なのに機械のように見えてきました。

有楽町にあるパスポートセンターへ
足を運んだときも、同じように、
人間が機械を演じるかのように働いている場面を目にしました。

何百人もの人が目の前の椅子に座って待っているため
効率重視で、必要不可欠な言葉だけを発し、
息つく暇もなく淡々と働いてくれています。
1人の対応が終わると、すぐに次の番号札へ。
ほんとう、お疲れさまです。

さいきんでは、機械が人間の仕事を奪っていくといった
「MACHINE VS HUMAN」という話をよく耳にしますが、
ぼくは、人間の仕事を機械に奪われること以上に、
人間がどんどん機械のようになっていくことのほうが
何倍も怖いです。

人間が機械にならないためにも、
機械にサポートをしてもらいながら、
人間は、人間らしく活動すればいいと思うのです。

では、人間はどう働けばいいのでしょうか?
1つのヒントになるかわかりませんが、
ドイツの空港のキヨスクで働いていた
黒のセーターでメガネをかけていたおじちゃんは、
5人くらいのお客さんが列になっていてもかかわらず、
「調子はどう?」のニッコリ挨拶からはじまり、
「これいいよね!」とお客さんの商品に共感、
「いい1日を〜」といって手を振るではありませんか。

そんなことをしたら、列ができてしまうではないか。
そう思うでしょ?
はい、その通りです。
並ぶ人が増えて、違うスタッフが助けに入りました。
それでも、いい顔をして働いているのを見ると
なんだかこちらもうれしくなったのを記憶しています。

人間の働き方、人間と機械のいい関係性を
これからもっと考えていく必要がありそうですね。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
人間らしいってなんでしょう?