バルセロナの文化やアートの発信地、
バルセロナ現代文化センター（CCCB）に
行ってきました。
受付に行って「どんな展示やってるの？」
と聞いてみると、写真の展示だそうで、
うーん、どうしようかなと渋っていると、
「明日から、新しい展示がはじまるんだけど
夜の７時以降はタダだから、それに来れば」
とケチな顔をしていたため教えてくれました。
「えっ！？タダなの？そうする」と、
興奮ぎみに受付のおねえさんに伝え、
明くる日、また同じ場所に来てみた。
そこでは、『BLACK LIGHT』という
タイトルの展示が催されていた。
１９５０年代から現在まで、秘密の伝統が
現代美術に及ぼした影響について。
カルマを感じさせる絵画や映像、
ブラックピープルのブルース（音楽）や、
悪魔が描かれているイラストや、
おどろおどろしいタロットカードなど、
かなりドープな内容で、攻めている展示だ。
外に出るとなにやら、みんながワイン片手に
たのしそうにパーティーをたのしんでいる。
アートについて話しているのかな。
タダで展示が観られたし、なにか飲んでも
いいかなと思って「いくらですか？」と
聞いてみると、「今日は、オープニングの
日だから無料だよ」と教えてくれた。
えー、展示もタダだし、さらには、
ワインまでふるまってくれるなんて、
なんて、気前がいいんだ。
旅人にやさしすぎる田舎のおばあちゃんか。
こんな変なたとえをするのも、
日本のファッションの展示会とかでも、
こういったパーティーとかはあるけど、
発信力のある人やセレブのみが招待される。
どこの誰とも知らない自分のような人まで
無料でたのしめるなんて、
そのわけへだてなさにも驚きだ。
隣にいたフランス人女性が教えてくれた。
「ここだけじゃないよ、ここいら辺の
美術館はオープニングの日はこうやって、
無料でワインがふるまわれるんだよ」と。
こうやって、アートを「おもしろがれる
チカラ」が育っていくんだろうなあ。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい１日を。
選挙なんかでも、投票率あげるために、
役所でワインをふるまったらどうだろう。
このときの場所／スペイン バルセロナ
現在地／スロバキア ブラチスラバ
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