売買の原則は、
売り手のモノやサービスに対して、
買い手が価値は感じた上で、
それに見合ったお金を支払い、
モノやサービスを手にすることだと思う。

買い手は、支払う額、またはそれ以上に
価値があると感じてモノやサービスを買う。

よく売り手が言う「わかった、まけるよ」は、
売り手がちょっと負けることで、
買い手が勝ったという気持ちになり、
売買が行われるもの。

基本的には、両者の同意があって
はじめて売買は成立するものだ。

だが、コロンビアや中南米での商売の一部は、
同意なしで一方的で強引なところがある。

たとえば、公共のバスでのお菓子売りだ。
バスの入り口から颯爽と入ってきて、
何かしらをスペイン語で呼びかけている。

そして、バスの座先についている人、
ひとりひとりの膝の上に、
販売しているお菓子を置いていくではないか。

ぼくなんか、スペイン語わからないから、
気前のいいサンタクロースみたいな人だなあ
とつい、袋を開けて食べそうになる。

しかーし、ここで食べてしまったら、
もちろんお金を要求されることになる。

乗客の膝に置いたお菓子を、
「いらない?いらない?」と聞いて周り
回収をしていくお菓子売り。

日本じゃ考えられないやり方でしょ。
お菓子は、何人の膝の上に乗ってから、
人間の胃袋に入るのだろう。

まだまだこれは序の口で、
もっと強引な商売のやり方がある。
それは、車の窓拭きだ。

日本語教室で会ったコロンビア人の友だちの
車の助手席にぼくが座っていたときのこと。
車が信号待ちしていると、突如、男が現れ、
車の窓に洗剤やらなんやらをかけて、
窓拭きをはじめるじゃありませんか。

こちらの意思はまったく関係ない。
とにかく勝手に窓拭きをはじめるのだ。
運転しているジュリアンは、「あー」と言う。

信号が変わる少し前のタイミングで、
「お金をくれ」と要求してくる窓拭き男。
もちろん払わない人もいるだろうけど、
こころのやさしいジュリアンは、
仕方なさそうにお金を払っていた。

なんていう強引さだろうか。
車の窓拭き、暴飲暴食ならぬ、強引強職だ。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
あなたは突然の窓拭きにお金を支払いますか?

このときの場所/コロンビア メデジン
現在地/ブラジル リオデジャネイロ

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