この世に、「ぜーったい」にないと、
自信をもって言えるものは、ありますか?
どこかの湖にネッシーはいるだろうか?
どこかの星に宇宙人はいるだろうか?
どこかの家に幽霊はいるだろうか?
どこかの冬にサンタクロースはいるだろうか?
どこかの世界に神さまはいるだろうか?
ぼくは、まだ見たことないから、
ぜーったいにいる、とは
断言はできないけど、
ぜーったいにいないとも、
ぜーったいに断言できない。
キューバのリゾート地、バラデロで、
安宿を探していたときもそうだ。
バラデロを訪れる人の多くは、食事付きの
いいホテルに泊まることが多いんだけど、
ぼくの場合は、安宿を探していた。
キューバの安宿は、民泊で、
キューバ人のお宅に泊まるスタイルだ。
最初に見たのお家は、乗り合いタクシーの
運転手さんが紹介してくれたところ。
おじさんがでてきて、部屋は空いてるという。
大きな部屋で、宿代は35アメリカドル。
予算よりも高かったため、「ありがとう、
高いのでちがうところを探します」と言うと、
「キューバのリゾート地、バラデロでは、
どこの家も35ドルで、どこを探しても一緒だ。
35ドルより下は絶対にないぞ。」
とおじさんが、ムキになった顔で言う。
ぼくは、そんなことはないだろうと思って、
他の宿を歩いて探していると、
「宿探してる?」と、道でおじさんが声をかけてきた。
値段を聞くと、「28ドル」だと言う。
1軒目から歩いて5分、絶対にないがあった。
宿を見せてもらって、いいところだったけど、
「20ドルくらいのところを探してて」と言うと、
「そんな安いの、絶対にない」と、
宿の女性スタッフに冷たく突き放される。
「なかったら、ここにまた来るから」と言って
宿から歩きはじめて、10秒も立たないうちに
「チーノ、チーノ」とさっきの女性スタッフが
ぼくに、大きな声で呼び止める。
彼女のもとに戻ってみると、
「となりの家が20ドルでいいってよ」と、
そっけない態度で言う。
「絶対にない」と言っていたものが、
1メートル先にあった。
そっけない態度だけど、安いところがあることを
教えてくたのだから、きっといい人だ。
こんなこともあって、ぜーったいにないは、
ないんじゃないかと思う。
すこし謙虚に言ったとしても、
絶対にないは、なかなかないと思う。
それは、個人がもっている可能性についてもね。
絶対にできないは、なかなかない。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
絶対にないは、それを言う個人の都合だったりする。
このときの場所/キューバ バラデロ
現在地/コロンビア メデジン
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