トゥルミからバイクで2時間かけて
カロ族のいるゴルチョへ行った。
カロ族の村に着くと、子どもたちが
走るバイクを追いかけて来て
「写真を撮って、撮って」の大合唱がはじまる。
写真は、入村料とは別に、
1人撮影するたびに5ブル払わなければいけない。
個人にとってお金を得ることができる
貴重な機会なのだろう。
村の生活を見るために村を歩いて回っても、
写真撮られりたがりが後ろからついてくる。
先回りしてポーズをとっている子どももいて、
とてもかわいらしい。
その中には、威張り散らしたおばちゃんもいて、
「わたしを撮れ。わたしを撮れ」と
目の前に入って来てしつこい。
360度カメラで村を撮影してると、
「それ、わたしにくれ」と言ってくる。
「なんで?」って聞くと
「No problem」と言い出す。
いやいやあなたがいちばんのプロブレムだ。
「No」とおばちゃんに言うと、
ぼくの手を叩いてくるではないか。
このおばちゃんは絶対に写真とってやるもんかねーだ。
みんなの写真を撮る前に、カロ族のペイントを
ぼくの顔にもやってほしいと言うと、
おばちゃんは「わたしがやる」と
子供をつき飛ばして近づいてくる。
「あなたは、叩いたからいやだ」と言って、
ユニークなメイクをしている女の子に頼んだ。
それが気に食わなかったのか、
その女の子を追いかけ回すじゃないか。
女の子は涙目になりながら、
わたしがやるんだと逃げている。
なんか、すまん。
で、なんとかおばちゃんから逃げ切って
女の子にメイクをしてもらうが、
しまいには「この子はわたしの娘だ。
わたしにお金くれ」とか言い出すおばちゃん。
いや、でまかせでしょ。
「いやだ」と断る。
それが気に食わなかったのか、
また違う子どもと喧嘩をはじめてる。
毎日、毎日こんな感じなのかしら。
小さな小さな村に、こんなおばちゃんがいて、
毎日顔を合わせたり、戦うのは、つらいなあ。
かと言って、おばちゃんから逃げて
どこかへ住むのは簡単じゃない。
他の村からバイクで2時間の場所にあるし、
村から離れるっていう選択肢さえ
頭に登らないかもしれない。
でね、今日言いたかったことはこれでした。
もしあなたが、逃げられる場所にいるなら、逃げたっていいんですよ。ってこと。
それが学校だって、職場だって、
田舎だって、家庭だって、SMAPだって。
昔は、なにがなんでも逃げるのは
かっこわるいなんて思ってたけど、
戦っても意味のないものがあったり、
戦っても意味のない人がいることを、
なんとなく感じている。
相手が絶対に変わらないつもりでいるのに、
議論をぶつけたって時間がもったいない。
自分が動いて変わるもの、ところや人に
エネルギーは割いたほうがいい。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
と言いつつ、自分が大事にしてるものからは
逃げないほうがいいよ。
このときの場所/エチオピア ゴルチョ
現在地/ナミビア
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