いろんな人のいろんな顔つきを見せる芸を、
日本語で「百面相(ひゃくめんそう」という。
アゼルバイジャンにある複合施設、
ヘイダル・アリエフ・センター
(Heydar Aliyev Center)のことを、
「百面造」と、ぼくは呼びたい。
なんでかって、見る角度によって、
建物の表情がぜんぜん異なるのだ。
この施設を設計したのは、
イラク出身の女性建築家ザハ・ハディッドさん。
「あれ、どっかで聞いことあるなあ」と、
思った人もいるでしょ。
それもそのはず、ザハ・ハディッドさんは
2020年の東京オリンピックに向けた
新国立競技場の最初の案をデザインしていた。
あれは、ザハさんもていへんだったろうなあ。
で、話はヘイダル・アリエフ・センターに戻る。
この建物は、マカロニみたいに、
ゆるーい顔しているなあと思えば、
未来的でかっこいい顔を見せるときもある。
子どもたちが近づいてくると、
ニコニコと遊ぶお兄さん的な表情も見せる。
子どもは、この建物の曲線を利用して、
走ったり、登ったり、キックボードを使って、
たのしそうに遊んでいる。
そして夜になるとタキシードをビシッと
着たように、かっこいい色気を放つ。
で、おまけのように空の上から見ると、
この建物の名前の由来ともなる
ヘイゼル・アリエフ元大統領の
サインの形になっているのだという。
ザハ・ハディッドさん、隙がないぜよ。
「百面造」、どうぞ。
There are 360 degrees, so why stick to one?
– Zaha Hadid
360度どこから見てもいいはずなのに
なぜ一方向からしか見ようとしないの?
– ザハ・ハディッド
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
ザハさん、たくさんの視点をありがとう。
このときの場所/アゼルバイジャン バクー
現在地/トルコ カッパドキア
にほんブログ村の「旅行ブログ」に参加しています。
よかったら、「見たよ」のあかしに、世界一周バナーをクリックして下さい。
1日1回のクリックが応援になる仕組みです。