昨日、この場所に書いた
カンボジア系フランス人の女性から
フランスの状況について話しを聞いた。

「フランスは人種のるつぼなんていうけど
実際住んでて、どう感じる?」ぼくが聞く。

「いろんな人種がいるし、それぞれが
敬意を持つような動きにはなっているけど、
仕事の場面では、人種が違うことで、
同じ能力でも採用されにくいこともある」
そう彼女は言う。

理由を聞いてみると、
白人系のフランス人が自分のポジションを
とられることを恐れているんだとか。

自分の立場を安定させたいという、
その精神構造がいろんな世界を
つまらなくしているよね。

たとえば、今まで18歳から選挙権を
与えることに無関心だった自民党が、
突然、18歳の人たちに選挙権を与え出した。

18歳の人たちが「俺らに選挙権をー」と
旗をふって叫んでいるならまだしも、
そんな運動もないのに突然だ。

この背景には、自民党の
自分たちが生き残るためのすばらしい
マーケティングリサーチ力が隠れている。

‪つまり、18歳、19歳のワカモノは、
自民党に票を入れると調査をして、
自分たちの票を増やすためだけに、
突然、18歳以下の選挙権を導入したのだ。

結果、自民党のマーケティングリサーチ
どうりに、彼らは自民党に票を入れた。

べつに、
18歳以下に選挙権を与えること自体は
わるいことじゃないんだけどね、
なんだか、自分たちのために時間や労力を
かけてるってどうなんだろうか。

自分のポジションを守りたいってのは
ニンゲンとして自然な考えなのかもしれないけど、
その考えばっかりが中心にあると、
世界はつまらなくなるよね。

チームがよくなるためなら、
後輩にポジションをゆずってやる。
会社がおもしろくなるためなら、
ワカモノに社長の座をゆずってやる。
日本がたのしくなるためなら、
党なんて関係ない。

自分より優れた人がいたら、
そのポジションを奪いにきてほしい。

ゆずったり、なくなったら、
またゼロからがんばる、
そういう気概でいたいものです。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
ロンドンのおじさんについて書くつもり
だったんだけど、明日にします。

このときの場所/フランス パリ
現在地/ノルウェー オスロ

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