イギリスのロンドンから
ベルギーのブリッセルに移動するために
バスに乗っていたときのこと、
となりにいたイギリスのおやじさんが
ぼくに話しかけてきた。

イギリス人と言えば、イギリス英語。
フィリピンで英語を再勉強したあとすぐ、
高齢のイギリス人男性と話して、
まったく何を言っているのかわからなかった
という苦い思い出がある。

バスの出発は真夜中だったけど、
すべての神経を耳に集中させ、
おやじさんの言葉を聞きとろうとする。
うれしいことに、聞きとりやすい英語だった。

彼は、生まれも育ちもロンドンの
生粋のロンドンっ子だ。
そんな彼は、自分のことを
「オリジナル」と言う。

日本人が自分のことを「オリジナル」だなんて
言ったら不思議に思うだろう。

なんで、わざわざ「オリジナル」だなんて、
言い方をするかというと、ロンドンには、
いろんな人が移住をしてきていて、
さまざまな人種があふれているからだ。
(まあ、鼻にかかるな言い方だけどね)

「ロンドンさー、人多すぎ。
もう、外国に出て行きたいよ」と彼は言う。
どうやら、違法なやり方でイギリスに
入国してくる人が多いんだと。

島国だから、そんな簡単に入国できないと
勝手に思っていたけど、
いろんな手段を使ってやってくるそう。

「ロンドン来たら、物価高いのにね」
ぼくが言うと、「そう、不思議なんだよ、
とりあえず、知ってる都会に来ちゃうみたい」
と彼が言う。

不法滞在する人が増えていることで、
犯罪も多くなってるみたい。

「もうね、おれはタイ行くよ。行っちゃうよ。
友だちがそっちに移住しててよさそうだし、
今あるお金で生きていけそうだしね」彼が言う。

ぼくがデザインを勉強してたと言うと、
「じゃあ、ロンドンに来て働きなよ」と言う。

それじゃあ、またロンドンに
人が増えるじゃないかと思ったけど、
彼は本気で移住を考えているってことだね。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
ひとりとひとりで話すと本音がもれるよね。

このときの場所/イギリス ロンドン
現在地/ノルウェー オスロ

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