メキシコの東のほう、チアパスにある
サン・クリストバル・ラス・カサスを
朝8時くらいに歩いていたときも、
オアハカのようにパレードが行われていた。
朝でも大音量の演奏をしながら、
金色のアフロヘアのカツラと仮面を
かかぶった人たちが踊ったり、
天使の格好をした子どもたちの乗った台車が
人通りの少ない通りを進んでいた。
オアハカの結婚パレードとはちがい、
「VIRGEN DE OCOTOLAN」という
看板がクルマに掲げられていて、
マリアさまのような人形もあったことから、
どうやらキリスト教に関わるパレードのようだ。
(オアハカの結婚式もキリスト教だけどね)
パレードを撮影した写真のなかで、
印象に残っている写真が1枚ある。
メキシコの文化でもある、ルチャ・リブレ、
日本でいうプロレスのマスクをかぶった少年が
ハートの風船をもって歩いている姿の写真だ。
で、なぜこの写真が印象に残っているかというと、
ぼくがいいなあと思ったコトバ、
「No violence, just dance」と
シンクロする部分があるからだ。
暴力的なプロレスのマスクと、
ハートの風船をもって踊りながら歩く様子が
コトバと重なったのだ。
(プロレスは暴力的であり、観客にとっては
平和的なエンターテイメントでもありますが)
脇道にそれるけど、ぼくがこの写真を
Facebookに投稿したら、香港の友だちが
「Mexico facekini? 」とコメントをしてくれた。
これは中国人が海で顔を日焼けしないために
発明したプロレスラーみたいなマスクのことです。
ビキニを着ながらこのマスク、すごいよなあ。
実際に中国の海に行って観て観たくなるもん。
でね、このコトバは、
パリコレモデルを目指す女性を追いかける
ドキュメンタリー番組を観ていたときに、
パリコレに出展しているどこかのブランドが
シーズンよコンセプトにしていたものだ。
「No violence, just dance」
誰かを傷つけるんじゃなくて、ただ踊ろうよ。
韻を踏んでいるかっこよさがなくなるけど、
あえて日本語に訳すとしたら、
こんな感じだろうか。
誰かを傷つけるために、時間もあたまも
コトバも手足も使うんじゃなくて、
踊るために、時間もあたまも
コトバも手足を使っていく。
踊るってのは、たのしむっこと。
ぼくは、こう時間とあたまと
コトバと手足を使いたい。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
その踊りで、だれかを楽しませることができたら、
尚いいよね。
このときの場所/メキシコ チアパス
現在地/エルサルバドル サンミゲル
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