ポルトガルのアゲダでは7月から9月ごろまで
アートの祭典として、商店街の空一面に
色とりどりの傘が飾られる。

ぼくがポルトガルにいたときは、
まだ5月だったけど、
少しは傘が展示されているだろうと思って、
アゲダの街へ電車に揺られて行ってみた。

街に着いて、傘があると思われる場所に
来たものの、傘はない。
インフォメーションセンターに行って
聞いてみると、やっぱりフェスティバルの
ときだけ空に傘が展示されるのだという。

せっかく電車に乗って来たのだから、
「この街でなにか、見られるものない?」と
インフォメーションセンターの
おばちゃんに聞いてみると、
「そうねー巨大な傘ならあるよ」と言って、
地図にある場所を指してもらった。

教えてもらった場所に行ってみるものの、
巨大な傘はない。しばらくさまよい歩き、
レストランのテラスに座る男性に聞いてみる。
自分たちは巨大な傘のことをわからないと、
レストランの店員さんを呼んでくれた。

「あー、残念だけど、今はなくて、
大きな傘はフェスティバルのときだけだよ。
あそこにある街を照らすライトが
傘のようにデコレーションされるんだ」
と男性の店員さんが外まで来てくれて言った。

おい、おい、おい、おい、おい、
ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、
インフォメーションセンターのおばちゃんよ。

しかたない、何かひとつでも来てよかったと
思えるものを探して帰るとするかあと
そこまで詳しくないであろう男性の店員さんに
傘のフェスティバルについて聞いてみる。

詳しくないであろう彼の話いわく、
傘のアイデアはひとりの女性アーティストが
考えつき、その後少しづつ大きくなって、
今ではいろんなアーティストと
コラボをして祭りを盛り上げているらしい。

この街が、傘をつくっているなどなく、
街と傘に親和性はなかったのだとさ。
それが、今ではお祭りの時期に
世界中からいろんな人が観光に来るんだって
いうんだから、思いついたことは、
やったもん勝ちだよね。

「お祭りの時期にまた来てね」と
店員さんとバイバイをした。

街をもう少し散歩していると、
高校生くらいの男の子たちがストリートで
バスケットボールをやっているではないか。

せっかくなので、仲間に入れてもらった。

ポルトガル アゲダ バスケットボールの中身 傘

スケートボードのバンクからシュートしたり
肩車をしてダンクをしていたりと、
かなりおふざけな彼ら。

そんな彼らをバスケットボールの神さまが
お怒りになられたのでしょうか、
遊んでいる途中でバスケットボールの
外側のゴムが破れて、中身が出て来ちゃった。

中学、高校とバスケットボール部でしたが、
バスケットボールの中身見るのははじめて、
こんな黒いのが、入ってたんだね。

ポルトガル アゲダ バスケットボールの中身 傘

ドッチボールで当てられても痛くないくらい
ボヨボヨとした風船みたいなボール。

ああ、傘は見られなかったけど、
バスケットボールの中身見れただけでも
ここに来た甲斐があったよ。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
傘のお祭りは日程を調べてねー。

このときの場所/ポルトガル アゲダ
現在地/オランダ ユトレヒト

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