ブラジルのサンパウロにいたとき、
パステルのお店のルリさんの旦那さん、
ホステルでピザを分けてくれた家族、
一緒に食事した日系ブラジル人の方、
三人から言われた。

「リオデジャネイロに行くなら、
危ないから注意したしたほうがいいよ」と。

そう、「三人寄れば文殊の知恵」、いや違う「女三人寄れば姦(かしま)しい」
いやもっと違うほうにいってしまった。
とにもかくにも、三人が言うんだから、
いつも以上に気をつけようと思う。

インターネットで調べてみると、
次々にでてくる驚きの情報たち。

2017年のリオ州の統計によると、
1日に18人もの人々が犯罪に関わることで
死んでいるのだと言う。

保険市場の情報によると、日本の1日の
交通事故死亡者数が12人だと言うのだから、
それと比べると、さらにおどろきの数字だ。
これがひとつの州だけだと思うとゾッとする。

世論調査の結果によると、
リオデジャネイロの住民の78%が、
可能ならば治安の悪いリオデジャネイロから
出ていきたいと考えているのだと。

五人兄弟のうちの4人が、可能ならば
家から出ていきたいと言っていたとしたら、
どんだけ家庭環境がよくないのかと思うだろう。
いや、こんかたとえも必要ないからい、
数字だけで危なさが伝わってくる。

そして、そんなところにぼくは、
好きで行くことにした。

今、フランスのパリにいるのだから、
命になんら問題はなくリオデジャネイロでの
日々をたのしむことができた。

ただ、治安には敏感だったため、
「ここに行きたいんだけど大丈夫かな?」と
ホステルのスタッフさんに聞いて、
「ここは、ひとりで行くのは辞めたほうがいい」
と言われ、あきらめた場所(丘の上)もある。

いつも以上に気をつけるきっかけをくれた
三人からの「気をつけてね」のギフトに、
ありがとうだね。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
リオデジャネイロ、気をつければたのしめますよ。

このときの場所/ブラジル リオデジャネイロ
現在地/フランス パリ

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