ブラジルに来ると、細やかなチリチリパーマ
にしている人や、アフロヘアーの人が多い。
みんなよく似合っている。

そして、タトゥーをしている人も
男女関わらずたくさんいる。

電車に乗っていると料理を保存するときに使う
ラップを腕に巻いている人を見かける。
きっと、タトゥーしたてなのかなあと想像をする。

以前、コスタリカのホステルで会った
これから日本に行くという女性は、
自分の腕に入ったタトゥーを心配していた。
これがあると温泉に入れないんじゃないかと。

タトゥーを見せてもらうと3cmにも満たない
小さな黒猫が白い腕に刻まれていた。
これくらい大丈夫でしょ、と思ったが、
心配なら何かで腕をカバーすればいいと
アドバイスをした。

カラダにタトゥーをいれている人を
パブリックな温泉に入れさせないルールは、
ヤクザのあんちゃんを目の前にして
入店を断るのを防ぐ策なんだろうけど、
それにしても日本はタトゥーに対する寛容が低い。

あたりまえだけどタトゥーのあるなしで、
ニンゲンに大きな違いはない。
むしろ、タトゥーをしている人は
自分のカラダを痛めてまでも
「好き」な何かがあると考えることもできる。

自分のカラダの一部にしたいほど、蝶々が好き。
ドラゴンボールの悟空が好き。
ごわごわした模様が好き。
ドクロマークが好き。
地元のサッカーチームが好き。

ブラジルのホセ・マウリシオさんは、
自分が応援するリオデジャネイロの
プロサッカークラブ
「Clube de Regatas do Flamengo」の
赤と黒のユニフォームのタトゥーを
上半身前と背中にいれて、
まるで裸になるとユニファームを着ている
選手のようになってしまった。

これには賛否両論あるらしいけど、
他の誰がどう思おうがわたしはこれが好きと、
「好きな何か」がある人は魅力的だ。
(犯罪的なものはもちろんのぞいてね)

それを表現するのはタトゥーだけじゃないけど
好きなものはたくさんあったほうがいい。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
ぼくは嫌いなものより、好きなものを話す人が好き。

このときの場所/ブラジル サンパウロ
現在地/フランス パリ

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