日本にいたとき、うちのお母さんがなにかの
テレビ番組を観てハゲネタを笑っていた。
ぼくに共感を求めたが、ぼくはそんなに
笑えなかったのを覚えている。

するとお姉ちゃんが
「男はハゲネタを笑わないよ。
禿げになる可能性があるから」と言った。

たしかに、そうかもしれない。
父、母どちらのお父さん(ぼくにとっての
おじいちゃん)も、立派に禿げてらしたので、
いずれ禿げるだろうと思っている。
明日はハゲ身なのだ。

なる可能性があるものを笑えないってのは、
禿げだけじゃなくて、他のことにも言えるだろう。

無一文になった人を、明日、無一文になる
可能性のある人は嘲笑ったりすることはない。

世の中には、誰かがチャレンジをして
失敗したことを笑う人がいる。
「だから言ったこっちゃない」などと言いながら。

彼ら、彼女たちは、これからなにか
チャレンジする気持ちがないのだろうか。
それとも、自分はぜったいに失敗しないと
思っているのだろうか。

その人がもしハゲネタを観て笑わないのであれば、
今後の人生、禿げることしかポテンシャルがないことになる。
ぼくは、そんなのはイヤだなあ。

なにを見て笑うのか、
そして、なにを見て笑えないのか、
それによって、その人の未来が
ほんのちょっと見えてくると思う。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
バカにする側でなく、バカにされる側にいたい。

このときの場所/日本・アルゼンチン
現在地/フランス ニース

にほんブログ村の「旅行ブログ」に参加しています。
よかったら、「見たよ」のあかしに、世界一周バナーをクリックして下さい。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ 1日1回のクリックが応援になる仕組みです。
バナーをクリックするだけで投票完了です。