スイスのベルンで、ホステルに行くため
どのケーブルカーに乗ればいいか
迷っていたときのこと、
ベビーカーをおしている若いお母さんが
声をかけてくれて、
親切に停留所の場所を教えてくれた。
ベビーカーをおしている女性を
階段の上り下りとかで助けることはあっても
ベビーカーをおしている女性に
助けてもらうことははじめてかもしれない。
だって、赤ん坊のお世話だけで、
いっぱいいっぱいなはずだからね。
スイスには、彼女以外にも、
すてきなお母さんがたくさんいた。
1人目は娘とバスに乗っていたお母さん。
小学生と中学生と思われる女の子と、
ふたりのお母さんが座席に腰掛けていた。
お姉ちゃんがお母さんの二の腕に
指をツンツンとやって、妹のスパッツに
穴が開いていることを教える。
妹が怒られるかなあとお母さんの反応を
心配そうな顔で見ている。
お母さんは、何も言わずに
娘に向かってグーと親指をあげた。
妹とお姉ちゃんもその反応ににっこり。
ぼくも、こころの中でそのお母さんの
リアクションにグーと親指をあげた。
2人目は、息子ふたりといたお母さん。
おばあちゃんと思われる人と会えた
小さな子どもが興奮して手に持っていた
黄色い風船を放してしまった。
風船は無情にも青い空に吸い込まれていく。
泣くかなあと思ったけど、
隣にいたお母さんが飛んでいく風船を見て
「ブラボー」と言って手を叩いた。
そのお母さんのリアクションを見て、
なんだか子どもは得意げな表情だ。
ぼくは、お母さんの「ブラボー」に
こころの中で「ブラボー」と言って拍手した。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
彼女たちに育てられた子どもは、記憶になくても
お母さんのすてきな成分が染み込んでいるはず。
このときの場所/スイス ベルン
現在地/ラトビア リガ
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