イスラエルから陸路でエジプトへ入国し、
海が透き通っていて、
ダイビングのライセンスをとるのに人気な街、
ダハブにやって来た。

ダイビングは、沖縄で高校の修学旅行のときに
いちど体験したことがあるんだけど、
苦しくって苦手意識があったので、
ダイビングはせずに、シュノーケリングをした。

シュノーケリングは「Blue hole」という場所で
やったんだけど、この海の中にある穴は、
深さ130メートルもあるということで、
シュノーケリングやダイビングだけでなく、
ボンベなしで潜るフリーダイビングもやっていた。

魚の群れもきれいだったんだけど、
ぼくには、フリーダイビングをする人を
海の中で発見したほうが、おもしろかった。

ボンベなしで水中深くに潜っていく姿は、
ふだん陸で呼吸して生きている
人間の不思議と可能性を感じる。

ぼくもシュノーケリングで
深く潜るのは好きだけど、レベルがちがう。
フリーダイビングをしている彼らは、
海の深くに消えていってしまうのだ。

なんで、人間は、こんな競技をやるのだろうか。
苦しいじゃないか。
苦しいだけでおわればいいけど、
ひょっとしたら死んでしまうこともある。

きっとフリーダイビングを本気でやる人びとは
あたまよりも、こころが勝っているのだろう。

「もっと深くにはどんな世界があるのだろうか?」
「自分の限界を超えていきたい」
そんな想いがあるんじゃないかなあ。

プロである人は、自分のギリギリのところで
無理をせず、こころを、あたまで制御して
「まだ大丈夫?」「これ以上は危険か?と、
からだに訪ねながら、水面に帰ってくる。

ファンをつけたフリーダイビングの
男子世界記録が128メートルだっていうんだから、
人間ってのは、すごいや。
死なないぎりぎりを、生きている。

身体に害のあるタバコを吸うことも、
あたまより、こころを優先した行為なんだろう。
人間ってやつは、不思議だね。
自ら、からだに負担をかけたがるんだから。

旅も同じで、日本に暮らしているよりも
ぜんぜん危険度は高まるんですよね。
でも、「世界はどんなんだろう?」と
「自分の目で見てみたい」と、
こころがあたまに語りかけてるのです。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
はい、もちろん、無理はせずに、安全第一。

このときの場所/エジプト ダハブ
現在地/マダガスカル

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