タイのチェンマイにある
小さなホステルに泊まったときのこと。
スタッフの感じもよくて、
木製のベッドも新しくてきれいで、
朝食もおいしい、
とても居心地のいい場所だった。

たた残念なことに、
(考える種をもらったという意味で、
本当は残念じゃないのだけれども)
一緒の8人部屋のドームに泊まっていた人が
「プー、プー、プー」と、10分に3発くらい
連チャンで乾いたオナラを発射する。
それぞれのベッドにカーテンがあって、
誰がしてるのかわからないことをいいことに、
朝方まで止まらないじゃありませんか。

ぼくは思わす笑っちゃったんだけど、
他のお客さんは、不快に感じてただろう。
朝起きると「あのオナラは君か?」の顔で、
みんながお互いの顔をのぞいている。

とてもいいホステルだったんだけど、
このホテルの思い出を、
あの部屋に泊まっていた人が一言で語るなら、
オナラをしてた本人以外の
全員が「オナラ」になるだろう。

Booking.comなんていうホテル予約サイトでは、
評価の欄に「他の客の質」という項目は、
きっとないんだろうけど、
泊まっているお客さんも含めて、
そのホテルのムードや居心地、価値になる。

一緒に泊まったお客さんじゃなくても、
避暑地で有名な軽井沢には、
ジョン・レノンさんとオノ・ヨーコさんが
宿泊したということで、有名なホテルもある。
2人が泊まったということで、
ホテルの評価がさらに高まったのだ。

お客さんがその場の一部だということ。
これはホテルだけに言えることじゃなくて、
ライブ会場だったり、私立学校だったり、
ファッションブランドだったり、
いろんな場面で言えると思う。

ぼくの家の裏道にある小さな呑み屋から出てきた
40代くらいの2人が、酔っぱらいながら
こう話していたのを思い出す。
犬の散歩中、すれ違ったときに
偶然、耳に入ったことばだ。

「ここの店を好きってわけじゃないけど、
この店に来てる人は、好きだなあ」

こう言いながら、飲みに来ているってことはは、
他のお客さんのおかげで、
店自体も好きになってきているのだと思う。
この呑み屋の場合、ホテルのオナラとは違って、
他のお客さんがいることで、
お店がうれしい場になっている。

お客さんがよくすることもあれば、
お客さんがダメにする場合もある。
どちらもね。

ぼくは、葉っぱに水滴というお客さんがいると、
その葉っぱを好きになってしまうみたい。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
「MONKEY CLIMB」に訪れるお客さんも、すてきな人ばかり?

このときの場所/タイ チェンマイ
現在地/インド コルカタ

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