クラビにある「Tiger Cave」のあと、
乗り合いバスを捕まえるまで、
住宅地の横の通りを歩いていると、
一軒の家から突然マルチーズが吠えかかってきた。

そのお家の前を通り過ぎたあとも、
吠えながら、追いかけてくる。

ぼくは追いかけられても、落ち着いていた。
なぜなら、小学生の頃、校庭に迷い込んだ
マルチーズが、犬が苦手で逃げる水野くんを、
追いかけまわしていたことを知っていたからだ。
犬は、走るものを追いかける習性をもつ。

水野くんは、ラッキーなことに、
回転する脚に当たったマルチーズが怖気付き、
噛まれなくてすんだ。
子どもの頃の記憶があまりないぼくなのだが、
それは、教室から俯瞰して見ていた思い出がある。

マルチーズは弱い。
だが、今追いかけてくるマルチーズは、
自分をドーベルマンくらいだと思っているだろう。

犬は鏡を見ても、自分だとは、気づかない。
自分はマルチーズほどのサイズだと気づいたら、
ここまで追いかけてこないだろう。
自分自身を知らないから、自信があるのだ。
でも、この家のマルチーズは、番犬として、
これでいいのです。

人間も、自分自身を知る必要はあるのだが、
自分自身の無力さを知りすぎて、
行動できなくなることが一番よくない。

人間は無力だけど、道具があったり、
まわりに異なる人間がいたり、
学び成長することをできる動物だ。

自分の限界やポテンシャルを知りながらも、
それよりも背伸びをして行動するくらいが
ちょうどいいんじゃないでひょうか。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
吠えろ、マルチーズ。背伸びしろ、人間。

このときの場所/タイ クラビ
現在地/ベトナム ホーチミンシティー

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