漁師のおじちゃんが教えてくれたのだが、
タンココの海には、突如、島が現われ、
突如として消えてなくなるのだそう。

この街を訪れる外国人は
「昨日は、島があったのに、なんでなくなったの?」
と驚くという。

なんでだと思います?
その理由は、夜からはじまる漁が関係している。

この場所では、夜暗くなってから
小さな船同士が集まって魚を囲いこみ、
その囲いこんだ魚を大きな船がガサッと捉えるという
チームワーク作戦がある。

そんでもって、夜、海の上に小さな船が集まる姿が、
海岸からその様子を見るひとにとっては、
島があるかのように見えてしまうのです。
朝になると、漁を終えた船はそこにない。

それはそれはキラキラとした島なんでしょうねえ。
映画『007』のジェームズ・ボンドのように、
映画『男はつらいよ』のフーテンの寅さんのように、
気づいたらどこかへ行ってしまっている。
ロマンチックじゃありませんか。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
そんな島があってもいいよね。

この時の地点/タンココ自然保護区

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