田園都市線の電車で、椅子に膝をついて座って、
窓の外を眺めている2人の子どもがいた。

ホームからその様子を見かけたので、
2人の子どもが靴を履いたまま座っているか、
靴を脱いで座っているかはわかりません。
ここでは、マナーの問題は脇に置いておくとして、
子どもたちの瞳には好奇心が映っていた。

いつからか、親のスマートフォンで遊んでいる
子どもが多いなあと思っていたので、
こういう子どもを見ると、うれしくなる。
「スマートフォンがわるいんじゃ」とも
「スマートフォンを子どもに貸すのはよくない」
とも言いませんが、
子どもの外に対する好奇心とはいいものです。

「くもがヘンなかたちしてるよ」
「とりが飛んでる」
「ふじさんが見える」
見える全てが発見で、なんでもおもしろい。
何でもおもしろがれる力は、見習いたいものです。

いや、「大人?」のあなたよ。
『MONKEY CLIMB』を読んでいただいていて
なんですけど、電車の窓から見える世界は、
スマートフォンから流れる情報よりも、
もっとおもしろいかもしれません。

電車の窓を覗いて、外の発見をすることは、
子供だけの遊びにしては、もったいない。
たまには、スマートフォンから目を離して、
窓の外を覗いてみてはいかがでしょうか。

椅子に座ったまま、膝をついて外を見る際は、
靴を脱いで、子供たちに電車のマナー
というやつを見せつけてやりましょう。
立派な姿を。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
あなたが乗っている電車からは何が見えますか?