世界で起きているニュースを短時間で伝える
テレビ番組なんかでよく聞くコトバ
「いい質問ですね」

質問をした人はそう言われると、うれしくなるし、
このコトバをわるく言うつもりはありませんが、
「誰にとっていい質問なのだろう」と
ふと思ってしまったのです。

番組の進行にとって、「いい質問ですね」?
答える人にとって、「いい質問ですね」?
視聴者にとって、「いい質問ですね」?
どれを指しているのでしょう?

子どもの質問は、おとなを困らせることが多い。
「なぜ、しんぞうは動いているの?」
「なぜ、空はあおいの?」
「なぜ、なみだが流れるの?」
「なぜ、にんげんは笑うの?」

こんな質問をされたら、きっと冷静に
「いい質問だね」なんて、言ってられない。
「うーん、なぜだろうねー」と唸ってしまう。
多くの人にとって、考えたことのないことだからです。
でも、これらの質問が、よくない質問かというと、
決してそんなことはない。
子どもに「いい質問だね」なんて言う余裕はないけど、
いい質問だと思います。

この質問に答えることができたら、
聞かれた側の世界がおもしろくなりそうだから。
確実な答えをできないにしても、
一緒に考えてみるだけでもいいかもしれません。
質問された人間は、一緒になって考えることで
質問される前の自分と変わっていると思います。

ぼくには、好きなガンジーのコトバがあります。
「明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。」
ガンジーのコトバを、質問にしたら、
「明日死ぬとしたらどう生きる?」
「永遠に生きるとしたらどう生きる?」
ストイックすぎますね、もう少し現実に近づけましょう。

「あと1年で死ぬとしたらどう生きる?」
「あと100年生きられるとしたらどう生きる?」
これは、あなたを困らせると思います。
この質問は、いい質問でしょうか?

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
近頃、子どもの、すんばらしさが、目につきます。