アイドルユニット、でんぱ組.incのライブを
観ていて思ったことをもう1つ。
ファンが、場をつくっているということ。
そんなこと当たり前ではないか、と思うかもしれませんが、
ぼくにとっては、はじめての気づきでした。

ライブの最初で感動したのは、
ファンの方々がアイドルに向かって掲げるペンライトが
会場全体に照らされているのを観たときでした。

好きなメンバーの色に合わせて、ライトの色を変え、
曲に合わせて、「そいや!そいや!」などコールを繰り返す。
曲によっては、アイドルが歌わずに、ファンが合唱する。

『ORANGE RIUM』というバラードの曲では、
曲の雰囲気に合わせて手に持つライトをオレンジ色にして、
会場全体がオレンジ色に照らされる。

スタッフリストがあれば、
照明 ファン、合唱 ファン、フロントダンサー ファン
と入れてもいいくらいファンが
大活躍しているじゃありませんか。

知り合いの森さんは、
『スターウォーズ』の熱狂的なファンで、
日本に住んでいるにもかかわらず
『スターウォーズ』の公開日に
ロスアンジェルスに観に行くという。

ロスアンジェルスで観る理由は、
日本の公開日よりも前に観られるというのもあるけど、
それ以上に『スターウォーズ』のファンと一緒に観ると
STRA WARSのロゴが出てきただけで
「Wow!」とか「Yeah!」の言葉が客席にとびかって、
感動を共有できるのだと言います。
日本で観ると、そのリアクションがないから、物足りない。

インターネットを使って、たくさんのことを
お家で済ますことができるような時代は、
アーティストとファンの力、お互いでつくる場は、
より価値が高くなっていくと思う。
アーティストは、ファンがつくる機会と余白を
つくっていくことが大事になりそうです。

生産者と消費者が一緒になってつくっていくという
コトバがないので、「互創(ごそう)」というコトバをつけたい。
インターネットのニコニコ動画も互創の場ですね。

今日も、明日も、明後日も、いい日でありますように。
もっといいコトバがあったら、教えてください。