ドイツのベルリンでは、友だちの家に
泊まらせてもらえることになった。

ノルウェー人の友だちアニとは、
ミャンマーのバガンではじめて会って、
東京で再会し、ベルリンでふたたび会うことに。
なんども会えるってのは、うれしいもんです。

アニとは、しんけんな話も、笑える話も
できて、自然にコミュニケーションがとれる
さいこうの友だちだ。

彼女は、コンテンポラリー・ダンサーで、
まだそれだけで食っていけてるわけじゃないけど、
カフェでバイトをしながら、
プロダンサー、そして振付師になることを
目指して、ベルリンで活動している。

そもそも、コンテンポラリー・ダンサー、
コンテンポラリー・ダンスってなんだろう?
そのまま訳せば、「現代的な踊り」となる。

そんなことを思っていたら、
「明日、小さな場所で踊るから来る?」と
アニが声をかけてくれた。

小さな会場のドアを開けると、
すでにアニが踊っていた。
いつもの、穏やかな表情とはちがっていて、
こわいくらいに、しんけんな表情をしている。

奏でられるバイオリンとコントラバスの音に
合わせて、踊りや表情が変化していく。
決まった台本はなく、即席のようだ。

ぼくが写真をとろうとして、シャッター音を
鳴らしてしまったら、それに反応して
踊ってしまうんではないかというくらいの
没頭感とこわさがあって、
残念ながら、写真はとりませんでした。

会場には、3人のコンテンポラリー・ダンサーと、
4人の楽器奏者がいる。

それぞれ、ピアノとダンサー、ドラマとダンサー、
バイオリン&コントラバスとダンサー
という組み合わせになってパフォーマンスを
行う。

それぞれのダンサーがぜんぜん異なる
踊りをしているのがおもしろい。

黒髪ショートカットの女性は、
ねっころがるパフォーマンスが好きなようで
柔軟なカラダでよく地面に手や背中をつける。

メガネをかけたロン毛の男性は、
精神的病かのように、閉じた踊りをする。
とちゅう、観客の座席をサルのように
盗んだりもしていて、動物的でおもしろい。

奏者もその場の雰囲気に合わせて、
ピアノでもボイスパーカッションをしたり、
ドラムでも、その建築の柱や壁をたたいたり
自由に、音を奏でている。

なんて、自由な表情の場なんだろう。
フリースタイルのラップバトルが
好きな人は、ぼくと同じように。
きっとこの即興性に興奮することだろう。

音と踊りがぴったりと重なって見えたとき、
さらにおもしろいと感じる。

あとになってアニに聞いてみると、
コンテンポラリー・ダンスは、
振り付けどうりに踊ることもあったり、
ある制約のなかで自由に踊ったり、
まったく制限なく自由なものがあるんだと。

「(今回は)すっごい自由だったけど、
なにかルールってあるの?」と聞いてみた。

「ダンサーは演奏の音に耳をすませること、
奏者はダンサーの動きを感じること。
それくらいかなあ。
あとわたしの場合は、自分のカラダにも
耳をすませている」とアナが言う。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
コンテンポラリー・ダンス、好きですか?

このときの場所/ドイツ ベルリン
現在地/アメリカ シアトル

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