絵本作家で、グラフィックデザイナー、
ウサギのキャラクター「ミッフィー」の作者
で知られるディック・ ブルーナさんの
生き方、考え方、描き方に出合えたのは、
もしかしたら、これからのぼくの人生に
大きく影響を与えるかもしれない。

ディック・ブルーナ

出版社を経営する親のもとに生まれた
ディックさんは、もともと画家を志していて
今では想像もできない細やかな風景画を
パリで描いていました。

24歳になってした結婚を機に、
稼がなゃならんと、父の経営する出版社の
専属デザイナーとして働きたいはじめます。

ぼくがディックさんのいいと思ったところの
ひとつは、彼のやわらかさ。

もともとアーティストを目指していたけど、
デザイナーとして働き、絵本作家、つまり
イラストレーターとしても成功をおさめている。

デザイナーは、イラストレーターでない。
ぼくの中に変な固定概念があったけど、
彼はこれを簡単に壊してくれた。
それでいて、彼のデザインやイラストは
アートのようにも思える。

やわらかさでもうひとつ書くとすると、
奥さんから「これはよくないわ」と、
言われたとき、ディックさんは
「じゃあ、こういうのはどうかな?」
とやわらかいコミュニケーションをしていた。

だれの言うことでも聞くわけじゃないと思うけど、
指摘に対して、受け止めるチカラがすばらしい。

ぼくがディックさんのいいと思ったところの
ふたつは、彼のシンプルに対する考え方。

彼がミッフィーのようなシンプルな
イラストを描く理由は、イラストを見る人に
想像力の余地を与えているんだって。

だから、ミッフィーは無表情。
表情が豊かな日本のマンガばかりを
読んできたぼくには、目からウロコでした。
ちなみに、ベルギーのタンタンも、同様に
想像力の余地を与えるため表情を
あえてセーブしているみたいです。

ぼくがディックさんのいいと思ったところの
みっつめは、彼の丁寧なイラストの描き方。

彼がミッフィーを描く姿が動画で観たんですが、
鉛筆の下書きをなぞるとき、
書道で筆を動かすよりも、
ゆっくりと丁寧に筆で描いていた。
ひとつのイラストにひとつの魂がこもっている。

筆で描くというところも、大切で、
この完璧じゃない線が人間味を出している。

もうひとついいなあと
思ったところがあったなあ、ああ、そうだ。
好きなアーティストに褒められたことを、
すごくうれしそうに語っていたことだ。

褒められるのを、照れて
「そんなことありません」
って言うんじゃなくて、
「ぼくの線をキレイだと言ってくれたんだ」と
子どものような表情をして語っていた。

考え方はオトナのようなんだけど、
感じ方はコドモのようなんだよなあ。
ディックさんはきちんとした子どもだ。

ぼくは、イラストを描いてるんだけど、
かなりディックさんに影響を受けたと思う。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
あなたが影響を受けた人はだれですか?

このときの場所/オランダ ユトレヒト
現在地/アメリカ アトランタ

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