素直で、シンプルな人って、かっこいいし、
かわいいし、うらやましく思う。

コロンビアのボゴタからチリのプンタ・
アレーナスへ移動しようとしたときのこと。
(パタゴニアのシーズンを考えて、
寒くなる前に一気に飛行機で南下します)

ボゴタの空港で、経由地となる
リマ行きの飛行機を待っていたら、
隣に座っていたコロンビア人の女性が
「iPhoneの充電器貸してくれる?」と
話しかけてきた。

充電器を貸して、飛行機が来るまでの時間、
中米を旅しながら、手に入れたスペイン語の
ポキート(わずか)な語彙力で会話を試みる。

関係ないけど、スペイン語の豆知識として、
コロンビアだけなのかわからないけど、
スペイン語では、「貸す」と「借りる」が
同じ1つのことばらしい。
紛らわしくないのかなあ。

これまたぜんぜん関係ないけど、
「紛らわしい」ということばも、
「まぎらわしい」なのか、
「まぎわらしい」なのかで、
紛らわしくないですか?

「コロンビア人ですか?」
「どこに行くの?」
「何時の飛行機?」
「何歳ですか?」
「お仕事ですか?」

そんなことを聞いてみると、
どうやら、仕事のためにチリに向かう、
23歳の女性のようだ。
中国人と一緒に仕事をしているらしい。
アジア人は、年齢より見た目が若いと言う。

「コロンビアで何が好きですか?」
とも聞いてみた。

すると、にんまりと笑って「ご飯」と即答。

だって、おいしいんだもん的なことを
幸せそうな顔をして語る。
正直で、シンプルで、かわいらしい。

コロンビア メデジンの宿で会った日本人女性も、
人類最後の日に何を食べるかという話になると、
いい表情を浮かべながら、
「チョコか、パンだな〜」と語ってた。

人類最後の日という恐怖感より、
だんぜん食べ物を想う幸せが優っているのだ。

「食べ物の話をしてると、幸せそうだよね」
とぼくが彼女に言うと、
「それは、まちがいないですね。
食べるの幸せです」とその女性は言う。

素直でいいなあ。

ぼくは何かを考えるとき、
フィギュアで言う4回転トウループ
のようにひねって答えようとしてしまう。
この文章を書くときも、そうだ。

だからこそ、素直でシンプルな人をみると、
うれしくなるし、うらやましくなる。
できるだけ、彼女たちのようでありたいと。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
素直はダメだっていう人は聞いたことがない。

このときの場所/コロンビア→チリ
現在地/ポルトガル リスボン

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