待てど暮らせどブラジルのビザがおりない。
なので、パラグアイからブラジルを経由して
アルゼンチンへ行き、アルゼンチン側の
イグアスの滝を見に行こうと決めました。
アルゼンチンでブラジルビザを待とうと。

アルゼンチンへ行くための経由だったり、
日帰りならブラジルビザは必要ないのです。

ゆっくりしたパラグアイともお別れし、
パラグアイ側でパスポートにスタンプをもらい
長い橋を渡ってブラジルに入国する。

誰もパスポートにスタンプを押したりせず、
国境をさっそうと歩いて越えていく。
ブラジルの国境で働いている人も
それをなんとも思わずスルーしている。
こんなに簡単に入国できちゃっていいの?
と思うほどだ。

ブラジルでアルゼンチンへ向かうバスに乗り、
アルゼンチンの国境でバスが止まり、
いつものようにパスポートを出して、
入国審査を行う。

審査するお姉さんにパスポートを見せると、
「ちょっと待って」と言って
バックオフィスの中へ入っていった。
すると、バックオフィスから男が出てきて
「きみ、アルゼンチンに入国できないよ」と言う。

ウルグアイからアルゼンチンに来たときに
アルゼンチンのスタンプを押してもらって
なかったことが、今ごろ仇となって、
入国させてもらえないのだと言う。
やっちまった。
(「世界のどこにも存在してない空白の時間」)

その男性は英語を喋れないため、
「Google翻訳」を使ってスペイン語を
英語に翻訳してぼくに説明する。

「あなたは罰金払わないと入国できない」
パソコンの画面に無機質な文字が浮かび上がる。

「えー」と言いながら「いくら?」と聞く。
「この紙に書いてあるウェブサイトに行け」
「ここじゃなく、ウェブサイトで罰金払え」
とパソコンを通して言われる。

「時間がもったいないから、ここで払うよ」と言うと、
「それはできない、ウェブサイトで払え」
「Go out(出ていけ)」
賄賂を求めてくる人もタチがわるいが、
マジメというのもなかなかタチがわるい。

仕方なく、いちどブラジル側に戻ることに。
道の反対を走るバスを捕まえて乗りこむ。
走るバスからマクドナルドが見えたので、
降りてマクドナルドのWi-Fiを使って、
男性にもらった紙に書いてある
ウェブサイトへアクセスしてみることに。

スペイン語でよくわからなかったのだが、
罰金はUS100ドルか500ドルだった。
(日本の11,000円か55,000円)
ミスった代償がでかすぎる。
滝は、ブラジル側で見ればいい。

ブラジルのビザがおりていないぼくは、
このままブラジルに残ることも許されず
おとなしく、パラグアイで待つとしよう。

ブラジルとパラグアイの国境までバスに乗り
同じ道を歩きパラグアイの入国審査を行う。
今日、出国して、今日、入国したもんだから
審査する人は不思議な顔をしていたが、
入国を許可するスタンプを押してくれた。

パラグアイにはぼくの居場所がある。
受け入れてくれるって、ありがたい。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
パスポートのスタンプ押し忘れにご注意を。

このときの場所/パラグアイ ブラジル アルゼンチン
現在地/スイス ゼルマット

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