テキーラのツアーに参加したとき、
お昼ごはんのときに同じテーブルについた
若いふたりビクトくんと、キエスカちゃんが
メキシコの調味料について教えてくれた。

「メキシコってテーブルの上に、
いろんな調味料のってるよね?」ぼくが聞く。

どんな味がするのか、
そのときにテーブルに載っていた
それぞれの調味料について聞いてみた。

「これは?」
赤色の調味料を手にもって聞く。
「辛いよ」
ふたりが言う。

「これは?」
オレンジ色の調味料を手にもって聞く。
「辛いよ」
ふたりが言う。

「これは?」
緑色の調味料を手にもって聞く。
「辛いよ」
ふたりが言う。

「ぜんぶ辛いんじゃん」
と笑いながら思わずツッコミを入れる。

「だって、ぜんぶハバネロで、ハバネロの色が
ちがうだけだから」と教えてくれた。
きっと、辛い中にもメキシコ人それぞれの
こだわりがあるのだろう。

メキシコのスイーツは甘い。
伝統的なメキシコの国旗の色をした
赤白緑のお菓子も、ほぼ砂糖でできている。

本当かどうかわからないけど、
日本人の女性がチョコレートの発祥地は
メキシコと言っていた。
そう、辛いだけじゃなくて、
甘いも得意とするメキシコ。

そんな、メキシコで想像を超える
「甘辛」に出会った。

メキシコシティの地下鉄に乗る前に、
道端で売っていたマンゴーのような、
フルーツを買ったときのことだ。

値段を聞いて、お金を払い、カットされた
状態のフルーツを持っていこうとすると、
おじさんが「(調味料)かけるでしょ?」と言う。

「じゃあ、お願いします」
と言ったのが間違いだった。

おじさんはピンク色をした山盛りの砂糖に、
ハバネロと思われる赤いソースをかけて、
それをスプーンでぐるぐるとかき混ぜる。

食べてみると、
「ねえねえ、ぼくって甘いでしょ!?」
「ねえねえ、わたしって辛いでしょ!?」
と、甘いと辛いが同時に声をかけてくる。

甘いと辛いの自己主張がすごすぎて、
ふたつの主張を受け入れきれない。

甘辛の王道、「海老チリ」もびっくりの味だ。

メキシコ人の気持ちになれば、
「甘いも辛いも得意なんだから、
混ぜちゃえば最高だろ」なんだろうけど、
ぼくはおいしく味わうことができなかった。
得意を結びつければいいってもんじゃないのかも。

きっと、メキシコ人はこの味つけを
おいしく召し上がるのだろう。
すごいや、メキシコ人。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
おいしいの感覚は、育った環境に左右されるよね。

このときの場所/メキシコ メキシコシティ
現在地/グアテマラ

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