きっと、キミは、
ぼくよりもぼくを知っている。
ベトナム生まれで、
アメリカのポートランドで出会ったキミ。
無口だけれども、
いつも黙って一緒にいてくれたキミ。
さいしょは色白だったけど、
どんどんと色黒になっていったキミ。
臭いものの間に入ってくれて、
ぼくを守ってくれたキミ。
はじめは尖ってたけど、
たくさんの摩擦によって
ツルツル丸くなっていったキミ。
ぼくがなにに向かって走り、
なにから逃げてきたのか知っているキミ。
お疲れさまでした。
たくさん、たくさん、歩いたね。
一緒に歩けて、走れて、たのしかったよ。
それでは、今日も、明日も、明後日も、いい１日を。
ずっと履いてたナイキの靴とさよならしました。
靴はいくつあっても、
つい相性のいい靴を毎日履いちゃうよね。
そんなつい履いちゃうような相性のいい靴でした。
このときの場所／トルコ イスタンブール
現在地／エジプト
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